ビョルネンは時間泥棒@19年07月20日(土)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年06月11日(火)~19年08月02日(金)
    『インゲル&ラッセ・サンドベリ夫婦作家の絵本展』
    ※ 今回の展示にて「御魚ギャラリー」での展示は終了です

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【07月】25日(木)
  • 【08月】03日(土)/08日(木)/17日(土)/29日(木)

今日の時間泥棒


詳細は伏せますが、今日は店長と2人で反省の多い一日でした。今日のことをきっかけに業務フローの見直しや、連携の改善などに繋げていこうという確認もしました。まもなくオープンから3年経とうとしていますが、いまだに改善すべき点はあるものです。

さて。本日、珍しいお客さんがいらっしゃいました。店の外に自転車を停めている様子は伺えましたが、そのお客さんが実際に店に入ってくると背の高いこと。Janさん以上あったんじゃないかな。

シナモンロールを買ってくださったのですが、その際に「カネール*@&%」って注文してくれました。シナモンロールのことなんですけど。何をきっかけにかその方との会話が始まったので、「スウェーデン人ですか?」と訊くと、どうやらデンマークの方ということでした。そして、近隣地域にお住まいとのこと(地域名は、デンマーク出身ということで個人が特定できそうなので濁す)。

「カネール*@&%」はデンマーク語だったのですね。スウェーデン語でシナモンロールは「カネール・ブッレ」ですが、アタマの「カネール」はスウェーデン語とほぼ共通で、下の「ブッレ」がスウェーデン語とデンマーク語でちょっと違うらしい。

おさらい。北欧各国で話されている北欧語は、フィンランド語以外はお互いに似ています。つまり、スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語の3つは似ているのです。ネイティブ同士であれば、簡単な会話なら通訳いらずに意思疎通が可能なくらい。フィンランド語だけ違う言語グループなのですが、その代わりフィンランドではスウェーデン語が公用語のひとつになっています(ただし、多くのフィンランド人はスウェーデン語を学校で習っても忘れている)。

「自分が言っていること、わかります?」と尋ねると、自分がスウェーデン語で言っていることは大体理解してくださっていたようです。ときどき間があったりするのは、きっとアタマのなかでスウェーデン語からデンマーク語に翻訳していたから。もちろん、ところどころ自分のスウェーデン語がビミョーだったからという理由もあるでしょう。

でもちょっとスウェーデン語を意識したデンマーク語にしてくださっていたせいか、会話のキーワードはいくつか拾えました。ところどころ理解できるのがまた面白い。

「日本は住みやすいですか?」という問いに対し、「住みやすいよ」と返される。刹那、「暑すぎるけどね」と付け加えられる。「デンマークは世界で一番幸せな国となっていたけれど、それに同意できます?」と尋ねると、ビミョーなニュアンスの回答が。さらに「いまの一位はフィンランドだよね」と続き、更にいろいろなハナシをしてくれましたが、内緒だけれども言語の荒海に呑まれ撃沈していました(相槌は打っていた)。

去り際に「Jag hoppas ni kommer att tycka om våra kanelbullar(私たちのシナモンロールを気に入ってくれますように)」と伝えたところ「säkert(もちろん)」みたいなニュアンスの言葉を返してくれましたが、どういう感想を持ってくれますかね。

最後に。ノルたん、おめでとうございました。そしてTusen takk!!

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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