ビョルネンは時間泥棒@19年06月21日(金)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年06月11日(火)~19年08月02日(金)
    『インゲル&ラッセ・サンドベリ夫婦作家の絵本展』

店内イベント

店外イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【06月】27日(木)
  • 【07月】06日(土)/11日(木)/20日(木)/25日(土)

今日の時間泥棒


札幌蚤の市が終わったあとにも数日間そのまま北海道に滞在していたわけですが、その間に訪れた場所のひとつがモエレ沼公園でした。

数年前に札幌を訪れたときにもこの公園を訪れましたが、その季節は冬。地面に雪がある状態で散策したので、寒くてしょうがなかった。さらに、この公園から市街地へ帰る交通手段であったバスも本数が少なく、小屋のできそこないのような停留所で凍えながらバスを待ったという、そんな過酷な思い出ばかり。

しかし当時から既に「今度はきっと夏に来よう」というハナシをしていました。そしてその構想が、こうしてようやくカタチになりました。

この公園の全体的な設計を手掛けたのはイサム・ノグチという日系アメリカ人の彫刻家。大学生のとき、現代美術にハマろうとしていろいろな雑誌を読んでいたなかで、ちょっと気になっていた存在。結果的に「現代美術はよくわからん」と、ハマることはなかったけれども、イサム・ノグチは今でもちょっと気になる存在。

写真に見える小山は『モエレ山』というそうです。幕内には上がれなさそうな名前ですが、不燃ごみを利用して造成した人工の山だそうです。実際に山頂まで登ってみましたが、結構大変。こんな小山までも内包するようなスケールのでかい公園なのです。

自然のなかに、突如として現れる無機質な建築物。これもイサム・ノグチによるもので、内部には公園にまつわる展示が常設されています。

ちなみに、敢えてファサードのガラス面にシームレス感を出したかったのかもしれませんが、入り口は超わかりづらいところにあります。アップル製品のようなノンバーバルさ(非言語性)をまとった建物。

新国立美術館や東横線渋谷駅もそうですが、2000年代に入ってからのトレンドの存在を強く感じます。トレンドは飽和してくれば、また別のトレンドが提示されてくるものだと思うので、個人的には今後は隈研吾氏のような木を取り入れた建物がトレンドになってくるのかなと予想しています。

観光客にとって、モエレ沼公園は一般ウケするような場所ではないので「ぜひ訪れてみてください」とは言いませんが、興味があったら調べてみてください。なんでもスウェーデンに結びつけることはあまりしたくありませんが、ストックホルムの『森の教会』の雰囲気が好きな方であれば気に入る場所かもしれません。

交通のアクセスはあまりよくないので、クルマを借りて行くのがオススメです。周りにコンビニとかもないので、軽食も用意して行った方がいいかな。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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