ビョルネンは時間泥棒@19年05月24日(金)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年04月09日(火)~19年05月31日(金)
    『スウェーデンの学校の国語教科書展』

店外イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【06月】01日(土)/06日(木)/20日(木)/22日(土)/27日(木)

今日の時間泥棒


北海道の方からメッセージ戴きまして。Lilla KattenがLilla Bokhandelnだった時代から当店を気に掛けてくださっているということで、今回の札幌蚤の市の機会を利用してお店に訪れることを検討いただいているとのこと。いやはや、情報って発信してみるものですね。ありがとうございます。

お店の営業日に限ってですが、毎日書いていることについても褒めてくださいました。読んでくださる方がいるから続いているわけですが、逆に申し上げたい。「こんな文章を読み続けてくださるなんて、スゴいですね!」って。そろそろ愛想を尽かされても不思議じゃないと本気で思っています。

さてとポテト。スマホに眠っている画像の蔵出し。2年前にスウェーデンに行ったときに、とりあえず撮影しておいたけれどもあんまり話題が広がらなさそうな写真はほったらかしてあるので。

スウェーデン第2の都市である「Göteborgヨーテボリ」にある「Lisebergリーセベリ」という遊園地。一応、”北欧で一番大きな遊園地”って紹介されることが多いようです(そうなの?)。

で…このハナシってしたことありましたっけ。まあいいや。スウェーデンの遊園地は、1年の半分以上の期間クローズしているのです。


コチラが遊園地の前に掲示されていた年間オープン予定表。4月の後半からぼちぼちとオープンしだしますが、5月でもほとんどの月曜日から水曜日はクローズ。まともに毎日オープンするのは6月、7月、8月の3カ月くらいです。

しかもスケジュール一覧の上には「Gröna dagar brukar vara bra dagar för dig som vill åka mycket」と書かれています。何が書かれているかかというと、「たくさん(アトラクションに)乗りたい方は、緑で塗られている日がオススメです」ということです。つまり、そんなに混まないんでしょうね。まあ、八景島シーパラダイスのアトラクションエリアも大体ガラガラでいい勝負だけど。

東京ディズニーランドのような遊園地は、きっと世界的に見ても規格外の混み具合なんですよ。冬でも毎日営業していて、いつでもお客さんで溢れている。スウェーデン留学中に、店長と一緒にフランスのユーロディズニーに行きましたが、ジェットコースター系だって並ばずに乗れるくらい空いてましたから。

スウェーデンの遊園地は、クリスマスとか年末とかだけ特別にオープンする日もあったかも。でも、ほぼ夏しかオープンしないわけです。日本の感覚からすると、「存在しているならオープンすればいいのに」と思いますけどね。

きっと、レジャー(余暇)に対する考え方が日本とスウェーデンで違うのでしょう。「極寒のなかでアトラクションなんか乗ってられない」という理もあるのでしょうが。

秋とか冬のシーズンにスウェーデンを訪れたら、敢えて閉園している遊園地に行ってみるのもいいかと思います。遊園地なのにだーれもいないから。

共感されないでしょうけれど、「うわ、ホントに閉まってる。無駄足踏まされた!」って感じで、自分は楽しめます。オフシーズンの誰もいない観光地とか、本来ヒトが楽しむ場所なのに寂しい状態になっているのを見て残念な気持ちを味わうのは嫌いじゃない。

言うなれば、ガッカリツーリズム。「うわ、何もないじゃん!」という感情を楽しむのです。ガッカリツーリズムを楽しむ秘訣は、カバンに何か食べ物を入れておくこと。「うわ、何もないじゃん!でも誰もいないなら、とりあえずそこら辺に座って、さっき買っておいたクリームパンでも食べよう」みたいな感じで、虚無空間を一気にプライベート空間に昇華させることができるのです。

ストックホルムでガッカリツーリズムを楽しむために最適な場所を尋ねられれば、ガッカリツーリズムのプロがお答えしますよ。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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