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日本でも映画が公開されたアストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren)の描くおてんば女の子、ロッタちゃんの原作絵本です。
タイトルの「Visst kan Lotta cyckla」を直訳すると、「もちろんロッタちゃんは自転車に乗れるよ」という意味。日本では「ロッタちゃんとじてんしゃ」として翻訳もされています。
イラストを担当したのはリンドグレーン作品において欠かせない存在のエストニア出身であるイラストレーター、イロン・ヴィークランド(Ilon Wikland)。彼女の絵はどこにでもありそうでいながら特徴的で、一度雰囲気を憶えると不思議なことに不意に彼女の作品を目にしてもすぐに気が付けるようになります。
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ヴィークランドの描くイラストからは、春を迎えたロッタちゃんの暮らすスウェーデンの小さな街並ののどかさを感じます。
絵本いっぱいに描かれた街並に溶け込んでいる木々には花が満開。寒い冬には道が雪で覆われていて乗ることができない自転車。自転車に乗るということも、スウェーデン人にとって春を感じる出来事のひとつなのかもしれませんね。
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こちらは5歳の誕生日を迎えたロッタちゃんをお祝いする家族の風景。
スウェーデンの伝統的なお誕生日の祝い方は特徴的。朝になったらみんなで誕生日を迎えるヒトのベッドまで歌いながらケーキやコーヒーなどを運びます。
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三輪車ではなく本格的な自転車がほしかったロッタちゃんはゴキゲンななめ。日本でもちょっと有名になったブタのバムセを抱えていますね。
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ロッタちゃんのブランコがぶら下がっているのはサクラの木でしょうか。スウェーデンにおいても日本のサクラの開花がニュースで紹介されるようなので、日本人だけではなくスウェーデン人もサクラが好きみたいですしね。
奔放なロッタちゃんの振舞に癒されるだけではなく、イロン・ヴィークランドの描くうつくしい挿絵が紙面いっぱいに広がる風景も一緒に楽しめる絵本です。