児童文学ぞろ目の日!タイムス(北欧版)さんに寄稿させていただいたスウェーデン絵本紹介文の当初の候補であった「Bamse(バムセ)」シリーズです。
ご縁がありまして、児童文学ぞろ目の日!タイムスさんの「児童文学ぞろ目の日!タイムス(北欧版)」へスウェーデンの絵本を紹介させていただく機会をいただきました。
「児童文学ぞろ目の日!タイムス(北欧版)」へは「ペットソン&フィンドゥスシリーズ」の第1作である「Pannkakstårtan(フィンドゥスの誕生日)」を紹介させていただいたのですが、別案として絵本シリーズの「Bamse(バムセ)」を紹介することも検討していました。
ということで、後からゾロタイさんでも紹介いただくかもしれませんが、当初紹介予定だった文章をこちらで掲載させていただきます。
「Pannkakstårtan(フィンドゥスの誕生日)」の紹介文はこちら。
スウェーデン語の辞書をひくと『バムセ』は何か大きなモノを指す単語であると説明されています。転じて、クマが『バムセ』と呼ばれることも。日本でも有名な「ロッタちゃん」が小脇に抱えていたブタのぬいぐるみも『バムセ』。なぜならロッタちゃんはブタのぬいぐるみをクマだと思い込んでいたからなのです。
シリーズ主人公のクマのバムセは、おばあちゃんお手製の稲妻ハチミツを飲むと世界一強いクマさんへと早変わり。そして脇を固めるウサギのリッレ・スクットはトラブルメーカー、カメのスカールマンは聡明な発明家。舞台は宇宙空間からウエスタン、魔法使いの森など3人によるドタバタ劇の背景は多岐にわたります。実はシリーズで注目して欲しいのはカメのスカールマンが背中の甲羅から出す発明品。バムセシリーズを読む上でぜひ注目してほしい!
日本ではあまりカワイイと思われないタッチの絵ですが、ストーリーの面白さはピカイチ。1966年の登場以来、スウェーデンでは絵本だけでなく漫画雑誌やアニメ、そして映画にもなり、今なお愛され続けている作品です。日本でもこの面白さに触れられる機会が増えることを願って止まないシリーズです。
mvh ビョルネン・ソベル