ビョルネン日報@18年09月05日(水)はれ

18年09月05日(水)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

現在お申込み受付している店内イベント

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【09月】13日(木)/22日(土)/27日(木)
  • 【10月】11日(木)/25日(木)/27日(土)

店外で開催予定のイベント

今日のリッラ・カッテン

あたらしいことをはじめようと考えています。

その一環で、「Eva möter Noriko-san(エーヴァ、のりこさんに会う)」の翻訳作業をしました(変に妄想されないように先手を打ちますが出版するわけではありません)。

この本はアストリッド・リンドグレーンが文章を担当した世界の子供たちをテーマにした写真絵本シリーズの1冊です。何冊かある、日本語未翻訳のリンドグレーン作品のうちの1つです。

写真はアナ・リューキン・ブリック(Anna Riwkin-Brick)という写真家。彼女が写真を撮って、リンドグレーンが文章を当てた作品が9つあるんですね。

このシリーズの多くが入手困難なため古本として販売することは叶いませんが、店内の奥のスペースを利用して、資料として持っているこの9作品を手に取って見ていただけるような機会を設けたいと思っているのです。でもスウェーデン語の文章を見ても…という方が大半だと思うので、せめて目玉となるこの本だけでも日本語訳しておこうというわけ。

翻訳したものを販売するとなると権利があーだこーだあると思いますし、ネットに翻訳文を掲載するのも権利があーだこーだあると思いますし、その場でだけ閲覧可能な状態にする予定です。パネルなんかも作ったりしてみようかな、と。

冒頭で「あたらしいこと」と書きましたが、こういった展示の需要がありそうなら継続的に店内奥のスペースを展示スペースとして、月替わりでテーマを変えて運用して行こうかと考えているんですけどね。ちなみに展示自体でお金をいただくことはないです。

とりあえず第1回目として「世界の子供たち写真絵本シリーズ」の展示はやります。その結果によって今後の方針も変えていくかもしれないけれども。そして、この展示のために「世界の子供たち写真絵本シリーズ」に関して調べたことをお話する機会も設けさせていただく予定です。

リンドグレーンによって書かれた文章ですが、1950年代のスウェーデンにおける日本文化の解釈、やっぱり誤解されて紹介されているんだなって感じ。さすがに忍者とかサムライは出ないけど、日本人がいつでも菖蒲の葉を手に風呂に入ると思うなよ?

この文章を書いている時点で、翻訳作業は半分まで来たところ。先にも言及した「svärdsliljeblad(菖蒲の葉)」とかマニアックな単語とかは調べたけれど、辞書をほとんど引かなくても大丈夫なくらいの語彙しか使われていないので助かる。口頭でこの文章を読んでもらっても聴き取れないけど、読める。

1冊まるごと翻訳作業をしたことはほとんどないのですが、結構時間が掛かるものですね。決してプロの翻訳家になろうと思っているわけではないですが、勉強になります。

自分は日本語訳されたスウェーデン語作品をほとんど読んだことがないのですが、大塚勇三氏をはじめとした先人の翻訳者のみなさんがスウェーデン語独特の言い回しをどのような日本語に置き換えたのかを比較してみるのも面白そう。

登録したスウェーデン語絵本情報:
Allrakäraste Syster av Astrid Lindgren(アストリッド・リンドグレーン)

庭の一番向こう側にあるバラの茂みの下に双子の妹のイルヴァ・リィが住んでいるって本当かな?バルブロは自分の弟にうんざりしてしまった日にはその茂みまで下りて行って、寂しさを紛らわせようとしました。地下深くには素晴らしい冒険が2人の姉妹を待っていました。黄金の広間で遊んだり、それぞれの馬に乗って夜の恐ろしい森のなかを駆けたり、ルッフとドッフという名前のプードルを一人ずつ飼ったり。姉妹はおたがいのことがとても好きでしたし、2人しかわからない秘密の言葉を持っていました。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

コメントを残す

2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」