18年08月04日(土)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。
- 2018年08月10日(金)/08月22日(水)
お菓子教室「レモンとエルダーフラワーのチーズケーキ」
お申込み状況:8月10日(満席)、8月22日(残3席) - 2018年08月31日(金)/09月01日(土)
スウェーデン夏の風物詩「ザリガニパーティー」
お申込み状況:8月31日(満席)、9月1日(1席) - 入門者向け「スウェーデン語講座(ガイダンス)」のご案内
- 2018年7月のガイダンス開催日
- 08月04日(土)16時~17時
- 08月23日(木)16時~17時
- 08月25日(土)16時~17時
※ お申込み方法はコチラの詳細PDFをご確認ください
店外で開催予定のイベント
NEW UPI アンプラージュインターナショナル 鎌倉店さんにて
【鎌倉店イベント 8月24日】北欧野外文化倶楽部UPI 鎌倉店さんにて、リッラ・カッテン店長を講師として無料のスウェーデン語レッスンを開催することになりました。スウェーデンのトレイルについて書かれた本を教材にしてスウェーデン語を学びます。
※ お申込み方法はリンク先のページからご確認ください
今日のリッラ・カッテン
本日、内山さつきと新谷麻佐子さんによる編集ユニット、Kukkameri(クッカメリ)によるトークイベントが乃木坂のBooks and Modernさんで行われました。
すこしマニアックなフィンランドの旅行ガイドブックとなる「とっておきのフィンランド ― 絵本のような町めぐり かわいい、おいしい、幸せ体験」の出版記念として、kukkameri展「アーティストの家」が8月11日(土)まで開催している空間でのトークイベントでした。
あらためて書影を掲載しますが、こちらの本ですね。
1カ月ほど前、献本いただいた「とっておきのフィンランド ― 絵本のような町めぐり かわいい、おいしい、幸せ体験」を紹介したときには「トークイベントがある8月まで、まだ1カ月先だな」なんて思っていたのに、本当に8月って来るものですね。
ユニットの1人、内山さんが当店のスウェーデン語教室に通ってくださっている御縁もあるし、スウェーデン系フィンランド人の生活圏の情報は自分も興味のある分野ですので、このトークイベントへ申し込ませていただいていました。
さらに、店長からはとあるミッションを預かっていたのです。ミッションについては後述しますので、まずはトークイベントの所感を。
今日のトークイベントでKukkameriさんが紹介したトーヴェ・ヤンソンの島での生活は興味深いものでした。クルーヴハル島(Klovharu)という電気も水道も通っていない島で、パートナーのトゥーリッキ(Tuulikki Pietilä)と30年近くの時間を一緒に過ごしました。Kukkameriのお二人は同じ島、ほぼ同じ環境で、ジャーナリストとしてその生活を追体験してきたそうで、そのときの思い出話を披露してくれました。
トーヴェ・ヤンソンに興味がある方にとっても有意義な内容でしたが、北欧の文化の1つとしても面白い内容でした。スウェーデンのストックホルムやヨーテボリにもあるのですが、多島海の合間でボートに乗っていると、ところどころに浮かぶ小さな島に小屋のような家が建っている光景が目立ちます。そこで人間がどのように生活できるものなのか気になっていたところだったので、その様子を垣間見られたことは非常にタメになりました。
個人的にはトーヴェ・ヤンソンの島での生活の様子を綴った手記がまとめられた本である「Anteckningar från en ö(直訳:ある島からのメモ)」の存在が知れたこと、そしてそれが「島暮らしの記録」というタイトルで日本語訳が出版されていることが興味深かったです。
ちなみに写真は1958年にストックホルムで撮影されたという写真。Wikimedia内でパブリックドメイン(知的財産権が発生していない状態または消滅した状態)の写真として掲載されているもので、アストリッド・リンドグレーン(左)とトーヴェ・ヤンソン(右)が一緒に写っていますね。
今日のトークイベントのテーマとなったトーヴェ・ヤンソンの写真ならなんでもよかったですが、なんとなくこの歴史的な2人が一緒に写っている写真ってレアかなと選択してみました。トーヴェ・ヤンソンはご存知の通りスウェーデン語が生活言語ですので、2人ともスウェーデン語で会話したことは間違いないでしょうね。
さて。ミッションとは、シナモンロールの配達でした。
献本いただいた御礼として、今回のトークイベントの参加者さん用にシナモンロールを提供させていただくことにしていたのです。
献本への御礼ですのでウチだけが施しているわけではありませんし、スウェーデン語教室に通ってくださっている方のハレの舞台へ差し出がましくも花を添えさせていただくことは嬉しいことです。
ということで、自分も現地へ赴くにあたり、シナモンロールは持参することになりました。
しかし、Books and Modernの若井さん、およびKukkameriさんへ、事前に「自分が会場にいることを参加者のみなさんにお話しないでください」とお願いしていました。
だって、「今日はスウェーデン洋菓子店のリッラ・カッテンさんが特別にシナモンロールを用意してくださいました!そちらに座ってらっしゃる方が…」と紹介していただこうものなら、参加者の方々の目がこちらに向いてしまうじゃないですか。その目線にどう応えていいか、ぜんっぜん想像できなかったので。そして参加者の方々にシナモンロールの感想を強要してしまうような気がしてしまうし、純粋にシナモンロールを楽しんでもらうには自分の存在は不要だという考えもあります。
ならばシナモンロールだけ送ってしまえばよかったのでしょうけれど、結局自分もトークイベントの傍聴者として参加するし…という葛藤の末のお願い。結果、多少の不便をお掛けしてしまったかと思いますけど。
Kukkameriさんのトーヴェ・ヤンソンへの情熱が伝わるトークイベントでした。内山さんへは次回カッテンに来てくださる際に、ウチにあるトーヴェ・ヤンソン関連書籍をお見せするという約束もしました。ぜひスウェーデン語学習を重ねて、トーヴェ・ヤンソンの文章を原語で読めるようになってください!
ちなみに自分はまだそのレベルのスウェーデン語はスラスラ読めません。
さて、今日でトークイベントの第1弾は終了しましたが、第2弾のトークイベントもあります。以下の情報を参考に。
詳細・参加予約は、各会場のサイト、メールにて。
在廊予定・最新情報は、ツイッター kukkameri_info にてお知らせ。
● トークショー開催時間内の入店は、ご予約の方のみとさせていただきます。
Vem ska trösta Knyttet? av Tove Jansson(トーヴェ・ヤンソン)
小さくて孤独なクニットがホムサ、ムムリク、ヘムレン、フィリフィヨンカといった様々なキャラクターに出会う、本格的でクラシカルな絵本。でも恥ずかしがり過ぎて挨拶することもできません。そんなとき、クニットはボトルレターを見つけます。
ビョルネン・ソベル