ビョルネン日報@18年04月10日(火)はれ

18年04月10日(火)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

今日のリッラ・カッテン

もう冒頭の写真でおおよその流れの検討はつくでしょうが、そういうことです。きっかけは先週土曜日にさかのぼります。

『スウェーデン語カフェ』と銘している時間。そこでは「今週の出来事をスウェーデン語でどうぞ」という時間を設けているのですが、場に参加してくださっている方のお一人、ミムラさんからのハナシの流れから「もしよければウチでタケノコ狩りでもいかがですか?」というお申し出をいただくことになりました。「そんなこと言ってしまっていいんですか?本気にしますよ?」という確認をさせていただいたうえで、それでもどうぞどうぞと仰るものですから、それはもうお断りする理由はございません。

葉山を訪れるたびに、東京とは価値観の違う生活があることを認識させられるわけで、そんな人々の生活を垣間見ることができるチャンスが与えられるのであれば是非。そう考えていたところで湧いた僥倖でした。

しかもタケノコ掘りというオマケつき。テレビでその光景を観ることはあれど、自分から積極的にアウトドア的アトラクションに首を突っ込んでいく性格ではないので、人生でタケノコ掘りをやることはないと思っていましたけどね。でもこうして、知っている方の敷地でタケノコ掘りというエピソードがつくのであればハナシはアナザー。楽しませていただきます。

実際にミムラさんのお宅を訪ねてみると驚きの連続。ポストの掛かった門を抜け、急斜面に造られた階段を登っていくと、渡辺篤史ならきっと泣いて喜ぶほどのこだわりの詰まった素敵な家が。ミムラさんが聞かせてくださった、この家を建てるにあたってのエピソードもとても興味深いものでした(ヒト様の邸宅の様子なので、ここであんまり詳細には述べませんけど)。

ミムラさんが事前にアタリをつけていてくださった場所を目指して山肌に広がる竹林をはいっていくと、たしかにいくつかのタケノコが生えていました。そのうちの2つを掘らせていただくことになりました。

右が「シーモン&ミッキー」チームが掘り出したタケシ(シーモン命名)、左が「リッラ・カッテン(マディッケン付き)」チームが掘り出したジュンノスケ。負け惜しみではなく、タケシはさすがに大きすぎて消費するのが大変そうなので、ウチはジュンノスケのサイズでよかったかな。

タケノコ掘りのあと、ミムラ邸に戻ります。そうしてしばらくすると、すでにミムラさんが仕込んでくださっていたタケノコの一部を、おにぎりや煮付けにして出してくださいました。スーパーで買うものとはやはり情緒が違うものです。美味しくいただきました。

クルマを借りている時間の関係もあり、最後は駆け足となってしまった点が申し訳ありませんでしたが、とてもいい経験をさせていただきました。あれだけ自然に囲まれた場所での生活の一部を垣間見られたことは自分にとっていい知識にもなりました。ストックホルムのガムラスタンで見せてもらった部屋もすごかったけど、それに匹敵するくらいの印象深さでした。

でも、自分はミムラさんに「こんなところに住んでみたいですね」という誉め言葉だけは言わないように呑み込んでいました。もちろん住んでみたいという気持ちはあります。しかし、ミムラ邸を取り囲む深い自然、それときちんと向き合って共生することの覚悟を考えると、軽々しくその言葉を発してしまうことが無責任なような気がしてしまって。落ち葉だったり、虫退治だったり、雪だったり、それらを想像するだけで深い自然のなかで住み続けることには覚悟がないと。

自分たちはその美味しい生活の一部分だけを拝借させていただいてしまったわけで、そりゃ楽しいワケですよね。お招きくださったミムラさんには感謝です!体力が続く限り、住み続けられますように。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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