17年09月16日(土)あめ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。
初心者向けスウェーデン語講座のお申込みについて、現在は9月30日(土)のみの募集となります。
今日のリッラ・カッテン
今週、全3回にわたって開催したプリンセスケーキづくりのワークショップ(WS)の最終回。スウェーデンにおいて「お祝いのケーキ」として親しまれている、緑色のマジパンで覆われた姿が特徴的なプリンセスケーキをつくります。
その様子についてウロチョロと写真を撮らせていただいたのですが、その一部であるプリンセスケーキのマジパン加工を中心に紹介します。
ちなみに画像は店長の見本としてつくられたプリンセスケーキ。参加者のみなさんには、このカタチを目指して手を動かしていただきました。ホール状のケーキには飾りのバラがアタマに載るので、そこまで含めて作ります。
まずはケーキのアタマに載せるバラ細工。マジパンをピンク色に着色し、花びらとなるパーツを複数作ってからカタチを整えていきます。
念のために「マジパンとはなんぞや」ということに触れておきますと、「アーモンドプードル」を主成分としてペースト状にしたお菓子です。粘土のように自由なカタチに加工できるので、様々な細工をつくるのに適しています。そして着色料を替えることで、様々な色の細工を作ることが可能です。
ちなみに「アーモンドプードル」は、平たく言えばアーモンドのパウダーです。でも、お菓子作りにあまり関わりのない自分にとって「プードルといえばアレでしょ?」としか思えないので、アーモンドパウダーの方がしっくりきます。1年間の付き合いを経て、さすがに「マジパン」がアタマのなかで「本気パン」と誤変換されることはなくなってきましたけれども(成長)。
こちらはプリンセスケーキの全体を覆うことになるマジパンのまだ延ばしていない状態のもの。これを”延し棒”で円形に延ばしていくのですが、その作業はなかなかの難易度らしいです。
個人的には本場スウェーデンのプリンセスケーキを覆うマジパンは、黄色が強いのか蛍光色のような色をしているので、このマジパンの着色にもセンスが問われるのでしょう。そもそもなぜ緑色にするかな。
こうして薄く延ばします。ある程度薄くしないと、マジパンの甘みによってケーキ全体が甘く仕上がるとか仕上がらないとか。ちなみにスウェーデンではこのように薄く延ばした着色済みのマジパン生地がスーパーに売っています。
薄く延ばしたマジパンの生地を、生クリームやカスタードを挟み込んで層にしたスポンジ部分に被せます。全行程を書いていたら夜が明けてしまうので、土台部分については触れませんけどね。土台部分を製作中のころ、自分はずっと調理器具を洗っているので、そもそもあんまり写真がないという事情も。
土台にマジパンを被せると、とりあえずオバQのようなカタチになるようです。プチ情報ですが、店長もイヌが苦手です。「キュッキュキュのキュ(アソレ)」でおなじみのオバQ音頭、いまはもう盆踊り会場で流れていないでしょうね。
そして先程につくったバラの細工を載せて完成。こうしてリッラ・カッテンに合計14個のプリンセスケーキが誕生しました(店長の見本を除く)。
従来のWS以上に工程が多いため、ご自宅でもう一度おさらいすることも難しいかもしれませんが、もしおさらいのためにマジパンが必要であれば店長に相談してみてください。多分、店で使うマジパンの一部を切り分けて売ってもらえるんじゃないかと。過去に参加してくださったワークショップなどで材料を揃えたいということであれば、実費をお支払いただくことになりますが、店長は相談に乗ってくれると思いますよ。
プリンセスケーキのワークショップに参加してくださった方々が楽しめたかどうか、店長が気にしていたので、もしよければSNSにでもメールでも感想をお寄せいただければ店長が喜びます。
参加者の皆様、ありがとうございました。毎回、邪魔して申し訳ないと思いつつ、写真を撮らせていただきありがとうございました。
本日の駄文:今日もまかないシナモンロール
ビビジランテ・ソンテネグロ・ホメストーニ・カルマンドーレ・ポポス。そんな名前のウサギが、先週の”ぼのぼの”に登場してまして。コレだ…と。
これまで、店長の改名を勝手に試みたことがあったんですけどね。”ガイアの夜明け”を見ながら「店長から工場長にしない?」とか打診してみたこともあったんですけどね。「派遣で行ってた通信機器工事会社を辞めたときにもらった作業着あったじゃん。それ着れば工場長っぽいし。スウェーデン洋菓子店の責任者の肩書が”工場長”ってよくない?」みたいな。固辞されました。
ということで、チュパッタ・アッチーダ・ママーチュ・テンチョ。通称「店長」ということにしました。却下されるかと思ったら、意外と本人は喜んでいたという。かつて観ていたアニメに登場した「エドワード・フォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世」の名前も憶えたな。
これからもチュパッタ・アッチーダ・ママーチュ・テンチョをよろしくお願いします(呼ぶときは、”店長”でいいです)。
ビョルネン・ソベル