17年01月06日(金)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。
年が明けましたね。今更感もあるでしょうが、あけましておめでとうございます。
年末から年始にかけてはブログやらSNSにおいて完全に沈黙を保っていたこともあり、「はて、どういう風に書いていたっけ」と勝手がわからなくなってしまっているかも知れませんけれど。とりあえず今年もよろしくお願いいたします。
新年ということもあり、小田和正の実家は薬局だとか、東京大学駒場キャンパスの中にフランス料理屋があるだとか、色々と伝えなくちゃいけないことが山ほどあるのですが、全部書いていたら夜が明けてしまうので優先順位の高そうなものだけ短めに書いていきましょうか。
「和三盆(わさんぼん)」ってご存知でしょうか。かつて店長が和菓子に関わっていたから自分は知る機会があったものの、知らない方も多いんじゃないかと思うのです。
その名前から類推することは不可能に近いのですが、簡単に言えば「高級な砂糖」と思っていただければと。ただし、口溶けがかなりまろやか。
それをダーラヘスト型の木枠に詰めて固めたものをお店に置いてみました。新年だからなんとなく和の感じの商品が許されるかな、なんて。
店長のかつての杵柄というものもありますし、もちろんスウェーデンという根底にあるコンセプトは変えませんが、少しだけ和菓子の要素も取り入れてもいいんじゃないかと考えているので、今後もこういった和菓子なんかも遊びでお店に並べてみたいですね。
そして話題はガラっと変わり、北欧へ。
年始のうちに届いていた「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル」という北欧映画を扱う映画祭のフライヤーが届いていました。以前お店に来てくださったオーガナイザーの方が送ってくれたのです。こういったクオリティの高いチラシが店にあるとちょっと華やかになるので、とても助かります。ありがとうございます。
自分もちょっと気になる作品があるので、東京に出るのが億劫だけど今回はぜひ足を運んでみようかな、と。去年のシン・ゴジラに続いて2年連続で映画を観るなんて、自分にとってはハイペース。
さて、今日の本題はコチラです。セムラです。日本でも北欧好きの方は既に雑誌なんかでも目にしたことがあるかもしれませんね。逆にセムラを初めて見聞きしたという方にとってはちょっと変わったシュークリームにしか見えないかもしれません。
しかし、ムーミンはカバではありませんし、スニフはカンガルーではありません。同様にセムラもシュークリームではないのです。あくまで似ているだけなのです。
セムラとはなんぞや。まあ、店長の手作りポップのとおりです。外側は「カルダモン香るソフトなパン」ということで、シュークリームのような生地ではなくパン生地。中身は生クリームというところまでは共通項ですが、セムラではアーモンドクリームを含みます。
セムラのシーズンになるとスウェーデンでもセムラを街なかで見かけます。洋菓子店はもちろん、スーパーやセブンイレブンでもセムラが並ぶのです。
で、リッラ・カッテンで提供するセムラを試食をしてみたところ、スウェーデンのセムラとまったく遜色ない出来栄えで安心しました。むしろスウェーデンのそこら辺で手に入るセムラよりも上手くできていると思います。
店長と改善点を挙げて出てきたのが、強いて言えば生クリームのクオリティ。と言っても、生クリームが不味いということではなく、生クリームのクオリティが高すぎてセムラの特徴の一つとも言えるアーモンドクリームの存在感を薄めてしまっていると。
北島三郎のディナーショーにダンサーとしてマツコ・デラックスをブッキングするようなもの。ここはマツコが主役の舞台ではいけないのです、引き立て役が目立ちすぎてはいけないのです。わかるかなぁ、わっかんねぇだろうなぁ(©松鶴家千とせ)。
ということで、しばらくはバランスの改良をちょびっと加えていくかもしれませんけれども、既に十分な出来栄えのセムラ。明日も試食しよう。
そして本日、ゲストブックに初めてこちらからの催促なしに書き込みをいただきました、素晴らしい。ホント、ありがとうございます。
ゲストブックの書き込みに対しては何もしないつもりだったんですけど、やっぱりこういったのってコール&レスポンスまで成立させることがコミュニケーションだと思ったので、書き込みを見つけたら自分も一言だけ書き加えることにしました。ヘタな字で。
大したことは書けないですけどね。でも現代の生活の中心となってしまったコンビニ&スーパーでは実現しづらいコミュニケーションが生まれる場所であることって、リッラ・カッテンにとって大事な要素の一つだと思うので。
でも、会話のコミュニケーションは店長に任せます。
mvh ビョルネン・ソベル