2016年12月15日(木)&17日(土)の2回開催した、サフランパンとジンジャークッキーをつくるワークショップ(以下WS)のプチレポートです。
サフランパン「ルッセカット」とジンジャークッキー
今回のワークショップでつくるサフランパン「ルッセカット(Lussekatt)」と「ジンジャークッキー(Pepparkakor)」は、スウェーデンのクリスマスシーズンに欠かせない存在。ラジオでもこの時期になると頻繁に「Lussekatt」の言葉が飛び交います。
ルッセカットは正確にはルシア祭に由来する菓子パン。サフランによる黄金色が太陽を喚起し、暗くて長い夜に沈むココロを明るくしてくれます。スウェーデンのルシア祭の存在をご存じない方にはコチラのページで紹介していますので、よろしければ読んでみてください。
北欧、スウェーデン好きが集まるお菓子づくり
スウェーデンに訪れたことがある方から、スウェーデンに訪れることに憧れを抱き続ける方まで。参加者さんのスウェーデンに対する接点は様々ですが、みなさん北欧、スウェーデンがお好きなことには変わりありません。
「お菓子づくり」だけでなく「北欧好き」という共通項もあるため、初対面の参加者さん同士でも打ち解けるのが早かったような気がします。
地元にお住まいの方から、遠方から2時間近く掛けてお越しいただいた方まで。基本的にSNSやブログのみで告知をさせていただいたイベントにも関わらず、こんなに多くのご参加をいただけたことを嬉しく思います。
ルッセカット(Lussekatt)つくりに挑戦
実際のワークショップではルッセカットの発酵時間の関係もあったため、ルッセカットとジンジャークッキーの工程を織り交ぜながら進行していきました。まずは今回のメインであったルッセカットをご紹介。
練ったパン生地にサフランを混ぜ、発酵させます。その後、それを棒状にして逆S字に成形します。今回は目安として、お一人あたり5個分を作ります。
逆S字型のルッセカットがスタンダードですが、スウェーデンでも色々な形に成形されることもあります。今回もハート型にしてみたり、丸く繋げてみたり、普段リッラ・カッテンで提供している形とは異なる”変わり種”もチラホラ見かけられました。
成形した後は干しブドウを乗せていきます。焼成する過程でパンが膨らんでしまって干しブドウが飛び出してしまうことも多いので、力強く押し込んでしまったほうがいいかもしれません。
干しブドウを乗せたらいよいよ焼成となりますが、焼けた後の様子はまたのちほど。
ジンジャークッキー(Pepparkakor)つくりに挑戦
ジンジャークッキーの生地作り。店長によると「グルテンが出ないようにサックリと混ぜる」というのが、ジンジャークッキーの生地づくりのコツだそうです。
ジンジャークッキーは生地をつくった後の型抜き作業がメインイベント。型によって抜きやすさの難易度がまったく異なります。普段、お店で提供している「ダーラヘスト型」は意外と難易度が高いため、苦戦されている方が続出していました。
ルッセカットとジンジャークッキーをホットワインで
焼きあがったばかりのルッセカット。そして画像の左奥に引っ込んでしまっていますが、ジンジャークッキーも焼きあがっています。
参加者さんたち自らの手でつくったルッセカットを早速試食してみます。お供に、こちらもスウェーデンのクリスマス時期には欠かせないホットワインである「グルッグ(Glögg)」を飲みながら。
ルッセカットにジンジャクッキー、そしてグルッグ。こじんまりとした店内に一気にスウェーデン文化が広がりました。スマホで撮影をしたり、焼きたての味を楽しんだり、みなさん満足したような反応をされていらっしゃってよかったです。
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2017年に入った1月や2月にも引き続きスウェーデン洋菓子つくりをテーマにしたワークショップを開催する予定です。和菓子を学んでいた店長の経験を活かして、もしかすると和菓子教室なんていうのも開催してみるかもしれません。
これからも季節に沿ったスウェーデン文化の紹介をしていきますので、今後もリッラ・カッテンのFacebook/Twitterやブログをぜひチェックしてください。
mvh ビョルネン・ソベル