京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて。
営業時間のお知らせ
イートイン営業を一部再開
現在、店内でのイートインは2名様用の席を2か所にご用意しています。飲食時は会話を控え、飲食時以外はマスクの着用をお願いいたします。営業時間のお知らせ
隔週水曜日と毎週木曜日は12時オープンです。詳しくは営業カレンダーをご覧ください(他の営業日は11時オープン)。
スウェーデン菓子のオンライン販売
Lilla Katten ONLINE STORE
リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー『スウェーデン菓子』」をご覧ください。
当面、実店舗におけるイートインは実施しません。
いつもなら隔週日曜日に実施しているスウェーデン菓子のオンライン注文受付を実施しているのですが、次回は「3月22日(月)22時~25時」に行うことにしました。
今回がオンラインにおける今年最後のセムラ注文受付となりますが、久しぶりに深夜のお菓子の注文受付です。そして、普段はほかのスウェーデン菓子も並べていますが、今回は思い切ってセムラのみの受付となります。
いつもとちょっと違って不便をお掛けするのですが、販売単位は4個セットのみとさせていただき、配送日の指定は承れません(配送時間帯は指定できます)。
深夜に何かアクションをするのって、自分のような夜行性にとってはちょっと楽しくもあります(冬は寒いのでけっこう早く寝てますが)。
なぜこのタイミングかというと、毎週月曜日22時よりNHKでお菓子にまつわるエピソードを紹介する「グレーテルのかまど」という番組が放送されていますが、その3月22日(月)の放送回で取り上げられるのが、スウェーデンの春の風物詩である『セムラ』らしいのです。
今回のセムラをテーマとする根拠となった作品は、漫画「ONE PIECE(ワンピース)」に登場するビッグ・マムというキャラクター。彼女がセムラが好きすぎて、セムラを求めて暴走するエピソードがあります(後述します)。
「グレーテルのかまど」にて、こちらもスウェーデンのケーキの代表格である『プリンセスケーキ』が取り上げられた際、当店も取材協力いたしましたが、一時的にプリンセスケーキ需要が上がりました。今回のセムラがテーマの回について、ウチは何も関与していませんが、きっとセムラについて検索する方が増えるんじゃないかな、って考えています。
そこで。「せっかくセムラに興味を持ってくださる方がいてくれるのであれば」と、番組の放送に合わせて実施することにしました。
ただし、今回いただくセムラのご注文に対する発送は「3月第5週より」となります。一日に製造できるセムラの数にも限りがありますので、注文いただく時間によっては発送日が遅くなる可能性もありますので、お急ぎの方からのご注文は希望に添うことができないのでゴメンなさいです。
改めまして。「グレーテルのかまど」セムラ回の放送日と同日、「3月22日(月)22時~25時」より、オンラインストアにてお菓子の注文受付を行いますので、よろしくお願いいたします。
さて。漫画「ONE PIECE(ワンピース)」のなかで、セムラは『マジパン入り』、『甘いパン生地』、『甘い生クリーム』というお菓子として紹介されています。ちなみに左下にいるのが幼少期の「ビッグ・マム」で、セムラを説明しているのは「ゲルズ」。
この文章を書いている時点ではもちろん「グレーテルのかまど」でどのような紹介のされ方をするのか把握していませんが、セムラについてちょっとずつ補足しておきたいと思います。
フォローしておくと、物語のなかでのゲルズによるセムラの説明が間違っているという指摘ではありません。ビッグ・マムたちの暮らす村のセムラはそういうセムラなのかもしれないし、セムラにもバリエーションがいろいろありますから。
むしろ、この1コマのセリフのために誰がセムラについて調べたんだろう。エラい。
セムラにはマジパンが入っている?
セムラのなかに入れるフィリングは「生クリーム」と「アーモンドペースト」です。マジパンはアーモンドパウダーと砂糖を混ぜて作る粘土のようなお菓子なので、強ち間違いというわけでもありませんが、マジパンというよりは「アーモンドペースト」を使用するのが一般的かもしれません。
スウェーデン語で書かれたブログをいくつか見てみると、アーモンドペーストをマジパンで代用するレシピも存在していますし、”セムラをマジパンで作る派”もいるようです。
ちなみに。リッラ・カッテンのアーモンドペーストは、ひと手間加えてローストすることで風味を豊かにしています。
セムラには甘いパン生地が使われている?
セムラのパンはたしかに甘くしていますが、ゲルズが言うほど「甘~い」かというと、そこまで甘いわけではないかもしれません。本場スウェーデンでもいろいろなアレンジがあるでしょうけれども、甘いとしても、ほんのり甘いくらいかと。
セムラに使用するパンの特徴を挙げるとすれば、カレーなどによく使われる清涼感のあるスパイス、カルダモンが入っていることでしょうか。スウェーデンのお菓子には、しばしばこのカルダモンをはじめとしたスパイスが使用されます。
たとえば、スウェーデンのコーヒータイムのお供として欠かせないシナモンロールにもカルダモンは使われます。
セムラの生クリームは甘い?
スウェーデンのクラシカルなセムラの生クリームには、なんと砂糖を入れないのです。この砂糖が入っていない生クリームのセムラを日本人が食べると、ちょっとビックリすると思います。
昨年、リッラ・カッテンのセムラも本場に倣って生クリームに砂糖を入れずに提供していた時期がありましたが、「やっぱ生クリームに砂糖が入っていた方がおいしいのでは」と自分たちで考えなおし、やはり生クリームには砂糖を入れることにしました。
一方で、アーモンドペーストには砂糖が入ります。そして、ゲルズも言っているように「粉砂糖」の存在もセムラを構成する大事な要素の一つのようです。
スウェーデンの各地では、毎年のように新聞社などが独自にセムラの食べ比べをして、そのランキングを掲載しています。そのチェック項目のひとつに、この粉砂糖も並んでいるのです。
さて。「グレーテルのかまど」ではどのようにセムラが紹介されますでしょうか。残念ながらウチにはテレビがないので、リアルタイムに番組を観ることは叶いませんけれども。前回のプリンセスケーキの際は、録画しておいてくれたものを観させていただきました(良き思い出です)。
ということで、セムラは「3月22日(月)22時~25時」より、オンラインストアにて注文受付予定です。下記のリンクを辿っていただくか、いま閲覧いただいているページの右下にある「オンライン店」から『スウェーデン菓子』のカテゴリを訪れてください。