ビョルネンは時間泥棒@19年04月09日(火)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年04月09日(火)~19年05月31日(金)
    『スウェーデンの学校の国語教科書展』

店内イベント

  • 【満席】 19年04月26日(金)/27日(土)12時~
    スウェーデン伝統スクエアケーキ2種

店外イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【04月】06日(土)/11日(木)/20日(土)/25日(木)
  • 【05月】18日(土)/23日(木)

今日の時間泥棒


自分でそういうムリなスケジュール組んだんだけれども、昨日は東京と横浜を朝と夕の2往復。きつかった。東京へ出るたびに思うけれども、毎日東京へ出勤している方々はスゴいですな。

京急線は朝から大幅に遅延していましたが、その理由が「雨による混雑で遅延」とか。直接的には”混雑”が原因かもしれませんが、本当の原因は”雨”が遅延の理由なわけですか。雪ならまだしも雨で遅延するようになってしまうような交通網の脆弱さはヤバくないですか?

リッラ・カッテンが潰れて再就職先を探すとしたら。そんなことを考える度に「自分は遠くても横浜駅までだな」と思ってしまうのです。

で。朝に東京へ赴いた理由はどうでもいいんですが、夕に東京へ赴いた理由について。

いつだったか「ムーミン展、行きたい。でも絶対に混むだろうから、行きたくない」という意思表明をしたことがありましたが、なんとその数日後に内覧会のチケットが送られてきたのです。最初、送り主が誰だったのかわかりませんでしたが、後にメールで内覧会のチケットを送ってくださったことをお知らせくださいました。

個人名での紹介よりもユニット名での紹介の方がいいのかな。フィンランド系の情報を中心に活躍されていて、当店ともご縁のある編集ユニット「kukkameriクッカメリ」さん、ありがとうございました。昨年夏に発売された「とっておきのフィンランド」の売れ行きも好調なようで何よりです。

kukkameriさんも携わった最新号のMOEも、ムーミン展を見に行く前に購入して予習してから行きましたよ。そしてもちろん図録も購入させていただきました。クレジットにお名前があることを見て、「そりゃ忙しかったわけだ」と勝手に納得してしまいました。落ち着いたら是非またお店に足を運んでください。そのときに改めて今回の御礼をさせていただければと思います。

あと、編集ユニットであるKukkameriの内山さんがJ-Waveのラジオ番組『GOOD NEIGHBORS』にムーミン展の件で出演されたそうなので、そのリンクを貼っておきます。聴取可能期間は限られているので、悪しからず。

J-Wave GOOD NEIGHBORS 4月8日(月)13:00-15:00放送回
Radiko: GOOD NEIGHBORS(PART1) | J-Wave
※ Kukkameri「内山さつき」さんの出演時間14時頃より
(聴取可能期限:2019年04月15日までかな?)

チケットに書かれた内覧会の日程は、一般公開日の前日。つまり、程度はどうあれ、一般公開よりは確実にお客さんの数は少ないハズ。当初自分がムーミン展に足を運ぶにあたって二の足を踏んでいた理由が解消されるのであれば行かない理由はなくなったわけです。

先日の神田松之丞の講談の席もそうでしたが、嬉しい体験をさせていただけるチケットをもらうことが続きますね。おかげさまで、こうした場所で得た知見をリッラ・カッテンへフィードバックさせたい意欲は湧いております。

まあ、今回は3歳児が同行したことで、それはそれで展示物をゆっくり観賞することは叶わなかったわけですが。しかし、ムーミンをあまり知らなかった自分でも、ちょっとその世界観に興味を持てるような展示でした。今回は原画が多く展示されていましたが、今のデジタル時代からもこうした原画展が成立する作家性を有したクリエイターは今後出てくるのでしょうかね。

トーベ・ヤンソンは「GARMガルム」という名の風刺漫画雑誌に作品を寄せていたわけですが、よく考えるとムーミンにおける皮肉を含んだ表現は、その風刺雑誌で培われたものだったのかもしれませんね。

ポップカルチャーのアイコンとして扱われるムーミンにはそれほど興味ないのですが、その後ろにあるムーミンの世界観を通じて展開されているであろう哲学の方には興味ありますし。

とはいえ、スウェーデン語で書かれた作品は、日本語で読まずにスウェーデン語で読むことを人生の目標にしているので、その目標が達成できるタイミングは自分が何歳になった頃なのか、神のみぞ知るといったトコロですが。

「いつか成し遂げたい」と思える目標を抱き続けている時間が一番幸福だと思うので、読まずに人生を終えるという事態を迎えることもやぶさかではないけれど。宝くじだって、きっと当選番号が発表されるまでを待っている時間が一番楽しいんですよ。


ムーミン展の会場が六本木ヒルズ内の森アーツセンターギャラリーだったので、六本木に来たついでにいつもの北欧料理店「リラ・ダーラナ」にも。この、噂に聞き及んでいた、場末のスナックみたいな看板が見たかったし。

じつは今年の1月に、オーナーシェフの遠藤さんから「看板アイデア.pdf」というファイルが添えられたメッセージが送られてきていて。ファイルのなかにはデザイン案、この写真に写っている看板のデザインそのものだったわけですが、もちろんこんな看板を作るなんて冗談かと思ってたけれども、ホントにやりおった。遠藤さんは、こういうのを勢いに任せて実行しちゃうところがスゴいと思いますよ。

先日、遠藤さんのお姉さんがお店に来てくれた際に「新しく設置した看板がいい効果を生んでいるらしい」というハナシは聴いていたのですが、まず第一声は「え、あの看板を本当に作ったんですか?」でしたね。けれども、いい効果を生んでいるということで、ヘタに自分がデザインについて口出ししないでホントによかったな、と。世の中、理論だけじゃ片付かないこともある。

なんか、六本木ヒルズのムーミン展のあとにリラ・ダーラナで食事とかしちゃって、身分不相応だなって感じましたけれども、そういうのもたまにはいいのかもしれません。kukkameriさん、リラ・ダーラナさん、ありがとうございました。

スウェーデン贔屓の方でムーミン展にお越しの際は、ぜひリラ・ダーラナにも。「北欧」と書かれた、スナックみたいな看板が目印です。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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