ビョルネンは時間泥棒@19年01月12日(土)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

店内イベント

  • NEW《1席追加》19年02月13日(水)12時~13時
    お話会「日本に住んでみて感じたこと、気が付いたこと(仮)」

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スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【01月】12日(土)/17日(木)/26日(土)/31日(木)
  • 【02月】09日(土)/14日(木)/23日(土)/28日(木)

今日の時間泥棒

スウェーデンの絵本にもときどき登場するマルハナバチ

今日はリカードとSkypeする日でした。

いきなり話は逸れますが、スウェーデン人のJanヤンさんによる、19年02月13日(水)のお話会で当初予定していた5席は嬉しいことに満席となりました。仮テーマはあれど何も話すテーマが決まっていないのに&厳密には泥棒内でしか募集していないのに、満席になったこと感謝です。

Janさんに「司会みたいなの、いります?」って訊いたところ「必要ない」というので、その場の雰囲気に応じてどうにでもしたいと思います。日本に興味を持った経緯とか、これまでの翻訳業での経験、スウェーデンとの文化の違い、はたまた参加者さんからの質問、それらについて触れていればきっとJanさんであれば1時間じゃ足りないくらい話してくれることでしょう。

自分と同じく、Janさんもどこか下町気質的なところがあるので、誰にも遠慮しない本音トークになることを期待しています。文字起こしするには危険なくらいの話題になると楽しいですね(悪ノリ)。

最大5席と案内していましたが、実際はあと数席ほどのスペースは確保できるので、追加で1席のみお申込みを受け付けたいと思います。ネット経由の募集についてはこの1席で最後にしますので、もしご興味お持ちいただける方がいらっしゃいましたら是非滑り込んでくださいませ。


で。1行目に戻りますけど、今日はリカードとSkypeする日でした。

自分にとっては”活きたスウェーデン語”に接することができる貴重な機会。スウェーデンのリアルについて質問できるという点でも貴重な機会です。「日本でこういう風な報じられ方しているけど、実際どうなの?」みたいな。

今日の会話の内容ももちろん多岐にわたりましたが、昨日この場で触れたスウェーデン国内におけるアカデミー賞に相当する「Guldbaggenグルドバッゲン賞」についても話しました。

些細なことですが「Guldbaggenグルドバッゲンの名前のなかにもあるけど、baggeバッゲという言葉は”甲虫”という意味じゃなかったっけ?辞書を引いても何も載ってないんだよね」という問いに「ああ、skalbaggeスカールバッゲだね」と教えてもらって、かなりスッキリしました。それはもう、歯に挟まっていたものを楊枝を使わずに舌先だけで解決できたときくらいの。

「渋谷でトーキョーノーザンライツフェスティバルっていう北欧の映画を集めるイベントがあって…」と話せば、「ああ、一度行ったことある。サイレント映画にピアノ伴奏付きのを観た」と。さすがリカード、話が早い。

エルサ・ベスコフによる「Puttes Äventyr i blåbärsskogen」の表紙

あと個人的に気になっていたこと。「スウェーデン人って、ムシ好きかな?」という問い。なかでも自分が気になっていたのは、スウェーデン人はクモが好きなのかどうか。日本に住んで数年のスウェーデン人、マティーアスがクモに対する好意的な発言をしたのがずっとアタマに残っていて、「もしかするとスウェーデン人ってクモ好きなのかな」という疑問があったので。

それにエルサ・ベスコフの出世作となった作品、「Puttes Äventyr i blåbärsskogenプッテス・エーヴェンチュール・イ・ブローベーシュスコーゲン(ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん)」の表紙にもクモが描かれているわけで。もちろん作中にもクモが登場する。

サンプルとなるスウェーデン人の母数が少なすぎることは否めないけれども、日本よりも絵本におけるムシの類の登場頻度は高いと感じることからも、日本とスウェーデンにおけるムシへの好感度に違いがあるのではないかと考えていたわけです。

さて、その問いに対しては「テントウムシ、マルハナバチとかは好きだね」という回答。冒頭の画像は、こちらもエルサ・ベスコフの作品「Blomsterfesten i täppanブロムステルフェステン・イ・テッパン(リーサの庭の花まつり)」に描かれた『humlaヒュムラ(マルハナバチ)』。

マルハナバチ
マルハナバチの姿はミツバチに似て、丸みをおびており毛深いが、ミツバチより少し大きい。北方系の昆虫であり、高緯度地方に数多くの種が分布している。日本でも珍しくはないが、ヨーロッパではより身近である。また、牧草の主力の一つであるアカツメクサなどの花粉媒介をおこなうものとして、日本よりはるかに重視され、親近感が強い。

参考URL:マルハナバチ – Wikipedia

なるほど、日本よりも親近感が強い、と。スウェーデンの絵本で、ベスコフ作品に限らずマルハナバチが描かれる機会があるのは、そういうことなのかもしれない。そういえば、日本でも「みつばちハッチ」なんてあったから、ハチは意外と好かれるムシなのかも。

しかし、もちろんムシ全体が好きなわけではなく、蚊とかアブはもちろんキライとのこと。そりゃそうだ。そしてクモについては…

「スキとキライ、50%ずつかな?」と。

クモが好きなヒトが50%だとすれば、日本に比べると結構そのパーセンテージは高いですよね。もちろんリカードの主観的な推測なので絶対ではないことを断っておきます。なので、参考までに。

でも絶対に日本人とスウェーデン人の間で、ムシに対する接し方は違うと思うんですよ。だって、ストックホルムにある民俗博物館「Skansenスカンセン」内の展示物のひとつにゴキブリがいるんだから。スウェーデンにゴキブリいないから、珍しいのはわかるけどさ。なんか、スカンセンに行く度に怖いもの見たさなのか、ゴキブリ見に行っちゃう。

そういえば、スウェーデン国営テレビで自然をテーマにした番組をネットで観たときも(観ても理解できるレベルではないけれども)、出演者の一人がプラスチックケースに「コチラにゴキブリ持ってきました」って普通に放送に映ってたし。日本だったら完全に苦情の嵐。

…ゴキブリのハナシを書くつもりじゃなかったのに、映画賞のハナシを広げるつもりだったのに。いつも書き始める前に「今日はこれ書こう」と思っていても、脱線してしまってべらぼうに時間が掛かるんだ。もうおしまい。

次回のリカードとのSkypeはまた2週間後です。何かリカードに尋ねたいことがあれば、お店までハガキを送ってください。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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