ビョルネンは時間泥棒@19年07月11日(木)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年06月11日(火)~19年08月02日(金)
    『インゲル&ラッセ・サンドベリ夫婦作家の絵本展』

店内イベント

  • 19年07月12日(金)/13日(土)11時30分~
    【満席】 ルバーブのクランブルタルト
    洋菓子教室の詳細ページ

  • 19年08月23日(金)/24日(土)11時30分~13時00分
    【店頭受付中】 ザリガニパーティー

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【07月】20日(木)/25日(土)
  • 【08月】03日(土)/08日(木)/17日(土)/29日(木)

今日の時間泥棒


先週あたりから店頭に並び始めた新作スウェーデン洋菓子があります。その名も「Budapestrulleブダペストルッレ(ブダペストロール)」というもの。

自分の知見が狭くて知らなかっただけですが、スウェーデンでは一般的な洋菓子のひとつだそうで。店長が作ったブダペストロールの姿を初めて見た時、バッハが思い浮かびました。もしくは、風呂のフタ。”風呂のフタ”という表現で、日本全国における認識が一致できるのかどうか知らんけど、自分の中では風呂のフタ。

ブダペストロールは、ヘーゼルナッツを混ぜ込んだメレンゲ生地でくるんだロールケーキであり、中のクリームにはフルーツを入れるのが基本。ブルーベリーだったり、ラズベリーだったり、オレンジだったり。スウェーデンでは、提供する店ごとにフルーツにバリエーションがあるようです。

なぜバッハのような見た目(もしくは風呂のフタ)になってしまうのかというと、メレンゲ生地をキレイに巻くための工夫だそうで、このような凹凸があることによって生地が割れずに巻けるのだとか(店長談)。生地に小麦粉を使わないので伸縮性がなく、そのまま巻こうとするとヒビ割れてしまって美しくないということです。

ただし。いろいろな亜種があるため、一概に「コレがブダペストロール」と決めることも難しいのですが、ブダペストロールという概念を一番初めに作ったのは「Ingvar Stridイングヴァール・ストリード」というパティシエだったとされています。

スウェーデン洋菓子に関する情報はスウェーデン語で書かれている情報ですらも信ぴょう性が薄いものが多くて、ハナシ半分に捉えていただきたいのですが、このイングヴァールさんが大のハンガリー贔屓であったことから、ハンガリーの首都であるブダペストの名前を関したお菓子をつくったとのことです。旅行に行って感動して、そのノリで…という説もあったり。ホントカナァ。

名前にもバリエーションがあって、「Budapestbakelsenブダペストバーケルセン(ブダペストケーキ)」、「Budapeststubbeブダペストストゥッベ(ブダペストの切り株)」とも呼ばれるそうです。カッテンでは「ブダペストロール」として提供しています。

そして。「まーたはじまった」とでも言いたくなるかもしれませんが、このブダペストロールには記念日がある。毎年5月1日が記念日だそうです。Facebookにはブダペストロール記念日に特化したページがありました。

『ブダペストロール記念日』のFacebookページ
Facebook – Budapestbakelsens Dag @Budapestbakelse

なんで5月1日をブダペストロールの日にしたのかはよくわかりませんけれども、もう眠いので今日のところは調べません。今度、時間があったらスウェーデン洋菓子にちなんだ記念日を一覧にしてみようかな。

ところで、日本には「日本記念日協会」なる一般社団法人があり、記念日登録料として1件あたり15万円掛かるそうです。なんかお金を払うのがシャクなので、勝手に『スウェーデン洋菓子の日』でも宣言しようかな。

いま思いついたのは『05月10日』。スウェーデン語で「おいしい!」が「Gott!(ゴット)」だから。明日、店長に言ってみよう。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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