Resan till Pepparkakslandet

av Einar Nerman (B. Wahlström)

ジンジャークッキーを焼いた夜にやってきた
ヘンテコな使者の背に乗ってジンジャークッキーの国へ。

スウェーデンではクリスマスが近づくとたくさんのジンジャークッキーを焼き、それをシーズン中に少しずつ食べて過ごします。この絵本は、まさにたくさんのジンジャークッキーを焼いてシーズンに備えようという場面から始まります。

クリスマスが近づくころ、お兄ちゃんのペッレと妹のグレータは、女中のリーサと一緒にジンジャークッキーを焼いていました。ブタ型、ヤギ型、ジンジャークッキーマン型、星型、ハート型など、あらゆる型にジンジャークッキーの生地を抜いていきます。

リーサは2人に「ジンジャークッキーの生地はおなかによくないから食べたらダメだよ」と注意しますが、リーサが目を離した隙にペッレとグレータはジンジャークッキーの生地を全部食べてしまいます。2人には罰としていつもより一時間早く寝るように言いつけられました。

その晩、とつぜん玄関をバンバンと叩く音がしたので2人は飛び上がって目を覚ましました。「あけてください」という声がするので、ペッレが玄関まで行ってドアを開けると、そこにはジンジャークッキーでできたヤギが立っており、おじぎをしたのです。

ヤギが「こんばんはおチビさんたち。私と一緒に、ジンジャークッキーの国へついてきませんか?」と誘うので、2人は服を着替える間もなくヤギの背に。こうしてジンジャークッキーの国への旅がはじまりました。

ストーリーと関係ないですが、古語的なスウェーデン語で書かれているので辞書にも載っていない単語がたくさん出てきます。文法的な知識や文脈からの推測で読み解く必要があるので、ちょっと工夫が必要です。こまかいことは気にせずに読み進める精神も必要。

ジンジャークッキーはスウェーデン語で「pepparkakor(ペッパカーコル)」といいますが、直訳すると「コショウクッキー」となってしまいます。むかしは実際にコショウも入れていたからという説や、かつてはスパイス全般を「peppar(ペッパル)」と呼んでいたからという説などがあるようです。

(文: ビョルネン・ソベル)

発行年1934年
印刷年 1934年
作者 Einar Nerman (エイナル・ネールマン)
出版社B. Wahlström
サイズW: 280mm x H: 200mm
ページ24ページ

Einar Nerman (1888 - 1983)

エイナル・ネールマンは風刺画家、美術家、絵本作家として活躍し、ときには作曲までこなしたクリエイターでした。アールデコ調のイラストを得意としましたが、画風は幅広く、写実的なタッチの肖像画も手掛けていました。彼が1936年に手掛けた「Solstickan」というブランドのマッチ箱のパッケージは、現在でもスウェーデンのマッチを象徴するアイコンとして世界に広く知られています。

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