スウェーデン菓子の旅 #04「Kanelbulle(シナモンロール)」

最近になってスウェーデン菓子店「リッラ・カッテン」を知ってくださった方に、あらためてスウェーデンのお菓子をイチから紹介していきます。

これまで紹介したお菓子はコチラより。今回はスウェーデンが発祥とされ、現在でもスウェーデンにおけるコーヒーのお供として欠かせない「スウェーデン風シナモンロール」の旅へご案内します。

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「Kanelbulle」の意味

シナモンロールを表すスウェーデン語「kanelbulleカネールブッレ」は2語から構成されています。

kanelカネール」は、シナモンという意味です。「bulleブッレ」の方は少々ややこしいのですが、スウェーデン語辞典(大学書林刊)によると「甘パン、白パン、(肉などを丸めた)団子」とあります。おおよそ、菓子パンや、ちいさくて丸めたものを表す言葉です。

ほかに「bulle」を使う例として、スウェーデンの名物料理としてしばしば紹介される「ミートボール」を表す「köttbulleシュットブッレ」が挙げられます(一般的には複数形となることが多い)。「kött」はもちろん「肉」の意味です。

「bulle」という言葉のニュアンスが掴めたら、スウェーデン文化の知識が一歩前進したも同然です。


スウェーデンのシナモンロールの特徴


スウェーデンが発祥といわれるシナモンロール。アメリカにおける一般的なシナモンロールと違い、グレーズ(料理にかける飴状のもの)は掛けません。

スウェーデンのシナモンロールの素材の特徴として挙げられるのは、パン生地の表面に振り掛ける「パールシュガー」と、パン生地に練りこむ「カルダモン」を使うことです。

形状には2種類あります。1つは、グルグル巻きにしたパン生地の断面を上に向けたもの。カタツムリのようなその見た目から、「kanelsnäckaカネールスネッカ」と呼ばれることもあります。「snäcka」は巻貝という意味です。

そして、もう1つはパン生地を編み込んだもの。「kanelknutカネールクヌート」と呼ばれることもあり、こちらは “結ぶ” という意味です。


シナモンロールの記念日

Kanelbullens dag のホームページより(リンク

スウェーデンの街なかの至る所でシナモンロールが提供されています。コーヒーが提供されている場所のほとんどで、一緒にシナモンロールが売られていると言ってもいいかもしれません。

もはやスウェーデン文化の一つと言えるシナモンロールには、記念日があります。毎年10月4日は《シナモンロールの日》とされており、1999年にホームベーキング協会「Hembakningsrådet」の代表者(当時)によって制定されました。

まだそれほど歴史の長い記念日ではないにも関わらず、この日にスウェーデンでは650万から700万ものシナモンロールが売れ、じつにスウェーデン人の51%がシナモンロールを食べるそうです。

※ 2019年の記事内の数字による

シナモンロールを食べる記念日ですが、その背景には2つの目的があったようです。1つ目は、スウェーデンにおける菓子パン文化の素晴らしさの啓蒙。そしてもう2つ目は、ホームベーキングの普及により小麦粉やイースト、マーガリンなどの消費を促進することでした。

なぜ10月4日がシナモンロールの記念日になったのかというと、すでにスウェーデンに存在している様々な文化的な記念日との衝突を避けるために、主だったイベントが何もない時期を選んだのが理由だそうです。


「スウェーデン風シナモンロール」はいつでも注文いただけます


「スウェーデン風シナモンロール」は、リッラ・カッテンのONLINE STOREにて常時注文を受け付けています(受注日によって受付単位が異なります)。

先にも紹介した、スウェーデンのシナモンロールに欠かせない特徴である「パールシュガー」と「カルダモン」をしっかり味わえます。

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リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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