開店準備ブログ(ビョルネン編)@Lilla Kattenのロゴをつくる

スウェーデン語の絵本屋であるLilla Bokhandelnはネットショップ。突然ですが、実店舗をひらくことにしました。

Lilla Kattenのロゴをつくらなきゃ。

興味のあることに関しては思い立ったらスグ行動する性格、手を動かしてみないことには何も始まらない。とにかく机の上に散乱している書類の1枚に何かを描いてみることにしました。

Lilla Katten(小さなネコ)の意味にふさわしく、ちょっとネコっぽい要素が感じられるロゴにしたいな。

筆舌に尽くしがたし

ダメだこりゃ

いやー、ネコってむずかしいニャ。きっとイヌを描いてもネズミを描いてもダメだろうけどワン。

もう自分で描くことは諦めて、だれかにお願いをすることにしましょう。

ダメ元でお願いをしてみる

絵が得意なかつての同僚たちの顔も思い浮かびましたが、このロゴ制作をぜひお願いしたい方が居ました。

去年の秋に、スウェーデン大使館が主導する児童文学イベントの打ち合わせで大使館に赴いた際にお会いしたイラストレーター&絵本作家である「ほんまちひろ」さん。

こんな本も企画・編集されており、ほかにも絵本作品を発表されていたり、いろいろな本の挿絵を手がけられています。

大使館でお会いした後に連絡をくださって、何度かメールでやり取りをさせていただいていました。

ネコに関するイラストや著書を多く描いていらっしゃることやピッピの大ファンでもあることなど、ネコにもスウェーデンにも関連もある方なので是非お願いしたい。

ありがとう、ほんまさん

ロゴの制作とかを引き受けてくださるものなのか、内心ちょっと不安を感じながらもメールを送ってみます。ホント、ダメ元。

すると1時間ほどで早速返事をいただきまして。あれやこれやとメールでやり取りをさせていただいて、ほんまさんに結果ロゴを描いていただけることになりました!

開店のお祝いやらなにやらで、ロゴをプレゼントしてくださるとのこと。粋な計らいをしていただいて、本当にありがとうございます!

もし、ほんまさんがお好きな「あっぱれ!KANAGAWA大行進」が神武寺に来た際には、アピールさせていただきます。(神武寺に来るのか?)

ちょっとずつ改良を重ねる

1週間ほどしてロゴの原案をいくつか送っていただきました。

そのウチの1つが、洋菓子店でもあり、本屋でもあり、そして長い伝統を持つカフェのような印象を与えてくれるロゴでした。Lilla Kattenというお店のすべてを表現してくれているものです。

北京五輪100メートル平泳ぎを1着で泳ぎ切った金メダリストの言葉を借りれば「何も言えねえ」。原案として本当に文句のつけようがありませんでした。

そこから「チカラ強さをチョイ足ししてはくれませんか?」やら「ネコ度アップしました!」などのやり取りを何日か重ねました。

ほんまさんはどう感じていらっしゃったかわかりませんけれども、お互いにここをこう変化させたらこういう印象になりそうという方向がとても合致していたので、本当にスムーズに改良が進んでいきました。

そして、連日のメールやりとりの結果がこちらです。

まるで「ルビンの壺」。ルビンの壺は、見方によって壺にも見えるし人の顔が向き合っているようにも見える有名な図形ですが、このロゴも文字であることは間違いないけれども、ぼーっと眺めるとネコにも見える絶妙なライン。

わざわざ、ここがアタマでー、ここがシッポでー、などという説明はいたしません。感じ取っていただければ幸いでございます、と。

ところで世界的に人気を得ているONE PIECEってあるじゃないですか。洋服じゃなくて、漫画の。どんなに人気が出ようが、1巻からずーっとロゴが変わっていないですよね(多分)。

新人の連載デビュー作品のロゴとして作られたものが、世界レベルの人気を得る超傑作となった今でも色褪せる印象を与えることなくずーっと使われています。

ほんまさんが描いてくださったロゴも、永いお付き合いになりますニャ。

ちなみに、今回のLilla Kattenのロゴは手で描いていただいたものですが、ハンコにしたり印刷物をつくるにあたって、こちらでIllustrator(イラストレーター)というソフトで少し編集してデータ化をすることで色々な場所に使わせていただきます。

重ねてありがとうございました。

mvh ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

コメントを残す

2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」