ビョルネン日報@18年08月25日(土)はれ

18年08月25日(土)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

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今後のガイダンス開催予定日
  • 09月13日(木)16時~17時
  • 09月22日(土)16時~17時
  • 09月27日(木)16時~17時

店内で開催予定のイベント

店外で開催予定のイベント

今日のリッラ・カッテン

昨日8月24日(金)の晩、UPI OUTDOOR鎌倉さんにて。お店ではイベント群として「北欧野外文化倶楽部」が開催されていまして、その一環として今回はウチの店長を講師とした出張スウェーデン語教室を開催させていただく運びとなりました。

イベントの冠に「北欧野外」とついていますからね。一応はトレイルだったり、アウトドアだったりに関連したスウェーデン語を学ぼうというのがテーマでした。

開催時間の都合で、自分はマディッケンの保育園への迎えをしてから2人で鎌倉へ。

京急線で金沢八景から新逗子、新逗子からJRに乗り換えて鎌倉、というルート。UPIさんに着いたのはイベント終了予定時間の30分前でしたので、まだ早い。傍らにいる3歳児という時限爆弾は30分も耐えられるはずがない。そこで周辺をふらふらしてからまた戻ってくることにしました。

カフェ的な場所で時間潰せば30分なんてスグかなという青写真を描いていたけれど、意に反してこの時間の小町通りは伽藍洞。あえてローマ字で書くとGARANDO、なんだか「くやしいけれどお前に夢中」っぽいですが、何にせよ3歳児(ベビーカー付き)と共に入れそうな店は開いていないのです。

最悪でも何かしら食べ歩きに適したお菓子でも売っているかと想像していたので、うっかり「お菓子買ってあげようか」なんて口約束をしていたものだから、ベビーカーのなかからは「ねえ、お菓子は?ねえ、お菓子は?」との要求が鳴りやまないし。この際、チョコレートでもお菓子なら何でもいいかと思えど、コンビニすら目につかないし。(最終的に自動販売機に売っていたリンゴジュースで手を打ってもらった)

夜の小町通りは何もなかったので、鶴岡八幡宮へも足を延ばしてみました。代官山の会社に勤めていたころ、上司が陰で「はちまんぐう」というあだ名をつけて呼んでいたお客さんがいたなぁ。まあ、「鶴岡さん」だったんですけど。鶴岡八幡宮を目にすると、もうそのことが毎回フィードバックしてしまって困ります。

そんなこんなで時間を潰してイベント終了時間の頃合いに戻ってくると、居ました店長。宴もタケナワ、まだスウェーデン語講座は続いていたのですが、後ろから少しその様子を見させていただくことにしました。

講師がひたすらしゃべり続けるだけの一方的なレッスンになっておらず、参加者さんからも質問がでたりしていた様子だったので、いい時間になっていたことが伺えました。

カッテンでの定期的なスウェーデン語レッスン然り、東京のド真ん中というわけではないのにこれだけスウェーデン語に興味を持ってくださる方がいらっしゃることに、自分たち自身も驚いています。

聴くところによると、「utedass(発音:ユーテダス)」という単語で盛り上がったとか。日本語にすると「外トイレ」とでも言いますか。

アウトドアに関連したレッスンであったがために今回のスウェーデン語レッスンに登場した単語ですけれど、下水環境が整っていない場所に設置するトイレです。かつてはトイレを母家の離れとして建てていたようですが(日本もそうだった?)、それも「utedass」と言います。「dass」だけでもいいんですけど。

たとえば、郊外に建てられたサマーハウスにはいまだに外トイレが使われていますし、スウェーデン人にとって外トイレは文化のひとつとしてまだまだ残っています。

シリーズの一部が日本語訳・出版されている「ペットソン&フィンダス(Pettson & Findus)」シリーズでも、この外トイレが重要アイテムとなる「Findus flyttar ut(フィンダスのひっこし)」という1冊があります。2012年に出版された絵本です。

Findus flyttar ut(著:Sven Nordqvist/発行:Opal) 6-7ページより

紆余曲折を経て、ネコのフィンダスが引っ越しをすることになるのですが、その引っ越し先として挙がったのが、もう使われていない古い外トイレ。

絵本では水洗設備もないので便座などを分解して、手押し車で母屋の近くに移動させて、と。とても簡易的な構造のトイレであることが伺えます。

特徴的なのは、扉にハート型の小窓が備え付けられている外トイレが多いこと。決してすべてではありませんが、「utedass」で画像検索をしてみるとその比率の多さが目立ちます。

そんなニッチな単語憶えるより、もっと憶えるべき単語があるだろうというのは野暮。琴線に掛かるスウェーデン語があるのは悪いことではありません。自分にだって、いつ使うのかわからないけれども憶えてしまっている単語はたくさんあります。

スウェーデン語に触れてみようとこのイベントに参加してくださった方々、そしてこの機会を用意してくださったUPI OUTDOOR鎌倉さん、ありがとうございました。

第2回の開催の機会があったら、「utedass」以外の単語も憶えてくれているでしょうかね。

登録したスウェーデン語絵本情報:
Findus flyttar ut av Sven Nordqvist(スヴェン・ノードクヴィスト)

ネコのフィンダスがベッドの上でジャンプして朝4時に起こされることに、ペットソンはうんざりしてしまいました。ペットソンは、もしフィンダスがベッドの上でジャンプすることをやめないのであれば、ベッドをどこかに移してしまおうと言いました。それはいい考えだと、フィンダスは思いました。そうすれば好きなだけベッドの上でジャンプできるようになりますから。でも一人で暮らすことは本当に楽しいのでしょうか?キツネの存在を考えると、ちょっと危険かもしれませんが…

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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