ビョルネン日報@16年12月24日(土)はれ

16年12月24日(土)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

メリーアン(アルフィー)、メリージェーン(つのだ☆ひろ)、メリークリスマス・ミスターローレンス(坂本龍一)。アタマに「メリー」が付く曲を思いつくかぎり並べてみましたけど、特に意味はありません。

今日は世間ではクリスマスイブ。強いて言うなら今年はささやかな存在ながらイチ洋菓子店として街を盛り上げる演者側の立場となったわけで、例年のクリスマス風景とはまた違ったアングルから世の中を見ている感じがあります。

北欧のスウェーデン洋菓子店を名乗る以上は縁深いイベントであるクリスマス。一年でもっとも力を入れるべきシーズンの営業が今日をもって終了ということで、少し気が軽くなりました。年内は27日(火)まで営業しますけどね。

さて、当店にとって初めてのクリスマス(イブだけど)。昨日23日(金・祝)も多くのお客さんに利用していただいたのですが、果たして昨日の勢いをそのまま引き継ぐことができるのか。

神武寺駅前というある意味において特殊な地域で、クリスマス本番とはいえ駅前で人の流れがどう動くのかまったく予想できません。まーったく売れずに空振りになる可能性も、逆にバカ売れする可能性も、どちらに転ぶ可能性も考えられます。もちろん後者になってほしいことは間違いありません。

そんな不安を抱えたまま迎えた本日、当店のサンタのやる気は満ち溢れていました。冷蔵ショーケースいっぱいに並べられたスウェーデン洋菓子。製造室内の冷蔵庫にもまだ多くの洋菓子を眠らせてありますので、普段の品揃えに比べればかなり強気の陣形と言えます。

特に目を引くのはホールケーキの存在。プリンセスケーキ、キャロットケーキに加えてアレンジチーズケーキまでホールの状態で並べました。神武寺駅前でこんなにケーキ売れるんですか、と。

もったいぶって、ここで一度話題を変えます。

午前に店長の旧知の仲であり先日の北欧蚤の市でもお手伝いをしてくれた「トナカイさん(仮名)」が埼玉から遥々お店に来てくださいました。

蚤の市の際にも簡単に紹介させていただきましたが、彼女は大学でフィンランド語を専攻し、いまでもフィンランドに深く関わりを持ち続けています。スウェーデンと直接的な関わりはないものの、やはり日本でのコミュニティの狭い「北欧」というキーワードの下、ありがたいことに当店のスウェーデン洋菓子をよく利用してくださっています。

フィンランドとスウェーデンは隣国ということで共通の文化も多く持ち合わせているため、お菓子も名前の違いだけで同じようなものが多くあるみたいですけどね。

そしてせっかくゲストブックに書き込みをしてくださったのに、その写真を撮るのを忘れてテヘペロなわけですが、日本語で書き込みをしてくれた第一号となってくださってありがとうございました。

実はゲストブックの一番うしろに北欧4カ国の国旗シールを挟んであります。もし書き込みをしてくださる方がいらっしゃれば、好きな国旗をひとつ貼ってくださればと。

もちろんマティーアスの書き込みのそばにスウェーデン国旗、トナカイさんの書き込みのそばにフィンランド国旗のシールを貼っておきました。ゲストブックの設置がもう1日早ければノルウェー語スペシャリストの青木さんにノルウェーシールを貼ってもらうことができたのに残念無念。

ここで業務連絡。トナカイさんの帰った後に、生徒さんが来てくださいましたよ。書き込みもしていってくださいました。配っていただいたクッキーなどをきっかけにプリンセスケーキを目指して来ていただいたということで、当店としても嬉しい出会いになりました。重ねて遠いところ来てくれてありがとうございました!

で、クリスマス・イブにおける洋菓子の売上ですけどね。こんなにご利用いただけるものですか、という驚きの結果となりました。普段の3倍以上。

誰が驚いたって、レジの集計出した自分がいちばん驚きましたよ。いつの間に店長は自分に内緒でこんなに商品を作って蓄えていたんだ、と。サンタ店長、頑張りました。

ちょっとマジメなハナシ、店ができた当初は売上目標に対して提供できる商品の少なさに不本意ながら自分が色々と口出ししなくてはいけないことが多々有りましたが、少しずつ改善されている様子を見ると店長は成長しているな、と思います(上から目線ですが)。洋菓子店であり続けるためには洋菓子を作ること以外に考えるべきことがたくさんあるわけで。

店長に「こういう商品を出してみたら?」とリクエストをすれば、店長がそれに応える。店長が「こういう商品を出したい」と言えば、その原案を基に自分がパッケージを作ったり商品の告知をする。二人しか居ない店ですが、お互いに足りない部分を補い合えていることは間違いありません。

まだまだ先がどうなるかわからないのが正直なところですが。何屋でもそうなんでしょうけど、店舗経営って大変ですね。少し裏側を知ってしまうと、何気なく利用している店ひとつひとつを尊敬できるようになりもので。便利だからってamazonばっかり使っていると、気がつけば街に店がなくなってしまったなんてことが本当に起こりえますから。自分もできるだけ地元でお金を使うようにしています。

まだ今年の営業は一日残っていますけどね。来年はもっと「毎日何か楽しいことが起きるている店」を目指して精進したいと思います。

mvh ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

コメントを残す

2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」