ビョルネンは時間泥棒@19年04月24日(水)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年04月09日(火)~19年05月31日(金)
    『スウェーデンの学校の国語教科書展』

店内イベント

  • 【満席】 19年04月26日(金)/27日(土)12時~
    スウェーデン伝統スクエアケーキ2種

店外イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【04月】20日(土)/25日(木)
  • 【05月】18日(土)/23日(木)

今日の時間泥棒


月曜日にイケアに行きました。せっかく行ったのだから、スウェーデンに関連したネタでも拾っておこうと思って撮っておいた写真がコチラのキッズスペース。

イケアのキッズスペースは「スモーランド」と呼ばれているようです。この名称の由来について簡単な説明書きは添えられていたのですが…読んでみてもいまいちピンと来なかったので、自分なりにキーポイントを2つに絞って紹介します。

キッズスペースの名前の由来、まず1つ目のポイント。イケアの創業者は「Ingvar Kamprad(イングヴァル・カンプラード)」というオジサンです。彼の出身であり、イケアの創業の地はスウェーデン南部にある「Smålandスモーランド地方」でした。

そして2つ目のポイント。スウェーデン語の「småスモー」という言葉の意味を知ると、キッズスペースの名前の由来について一層納得できます。「småスモー」は「ちいさい」という形容詞なのです(日本語には存在しない概念なのでわかりづらいですが、「ちいさい」の複数形です)。

landランド」は英語と同じ感覚で、「国」という意味でOK。つまり、「småland」は”小さな子供たちが遊ぶ国”という意味に解釈することができます。

この2つの掛詞かけことばから、キッズスペースが「Småland」という名前になっているわけです。うまく伝わっただろうか。


さて。ちなみにもう一人、スモーランド地方出身で世界的に有名な人物がいます。もう写真でバレていますが、『長くつ下のピッピ』でおなじみの児童文学作家「Astrid Lindgren(アストリッド・リンドグレーン)」です。

写真の本は「Mitt Smålandミット・スモーランド(わたしのスモーランド地方)」ということで、彼女のスモーランド地方に対する思い入れエピソードなどが語られています。「昔はここで、こうこうこうして、そのときのエピソードを基にこのシーンを書いて…」みたいなことが本人によって書かれた1987年出版の本です。

『やかまし村』や『いたずらっこエーミル』もスモーランド地方を舞台にしていますが、もちろんそれらについても触れられています。

スウェーデンで観光といえばストックホルムを目指す方も多いですが、アストリッド・リンドグレーン作品に惹かれてスウェーデンに興味を持ったという方なんかには、意外とスモーランド地方を観光するというのもいいかもしれませんよ。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」