ビョルネンは時間泥棒@19年01月23日(水)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

店内イベント

  • 《満席》 19年02月15日(金)/16日(土)12時~
    スウェーデン洋菓子教室「セムラをつくろう!」

    洋菓子教室の詳細ページ

  • 《満席》19年02月13日(水)12時~13時
    お話会「日本に住んでみて感じたこと、気が付いたこと(仮)」

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【01月】26日(土)/31日(木)
  • 【02月】09日(土)/14日(木)/23日(土)/28日(木)

今日の時間泥棒

リンドグレーンの作品「Madickenマディッケン」表紙より

すでにご存知の方も多いかと思いますが、ウチには3歳半のお子様がいます。こうして本人に無許可でネタにさせてもらっているのですが、マディッケンという仮の名前を与えています。

マディッケンという名はアストリッド・リンドグレーンの作品「Madickenマディッケン(邦題:おもしろ荘シリーズ)」の主人公の名前から拝借しているものだったりします。

日本でスウェーデン女子の名前として知名度の高そうな「ロッタ」ではなんとなく在り来たりな印象になってしまうかなと思ってマディッケンにしたのですが、成長するにつれワガママ加減が目立つようになってくる姿に「ロッタの方がよかったかな」と後悔することもしばしば。

もしかすると日本におけるマディッケン、ひいてはおもしろ荘シリーズの知名度はそれほど高いものではないかもしれませんけどね。都合の悪いことに毎年年始に放送されているナインティナインが司会のお笑い番組名としての「おもしろ荘」で上書きされてしまっているので、「おもしろ荘」で検索をしてもそちらの情報ばかりがヒットしてしまう始末。

そういえば、オードリーとか日本エレキテル連合を初めて見たのは、いつぞやの「おもしろ荘」だったかな。この番組経由でスマッシュヒットとなる芸人、多いですよね。…って、そっちの「おもしろ荘」の話はどうでもいいんですよ。

日本では知名度いまいちっぽいマディッケンですが、スウェーデンでは輝く場所がありまして。ストックホルム中心のアストリッド・リンドグレーン作品のテーマパーク、「Junibackenユニバッケン」の名前はマディッケンの暮らす地域の名前が由来となっているわけです。さらにユニバッケンのロゴには傘を持つマディッケンの姿があしらわれています。もし目にしたことがないという方がいれば、以下のページにその姿を見ることができるハズです。

で、ここまでは前フリ。本当に披露したいエピソードはここからなのです。

ウチには生半可とはいえスウェーデン語をかじった人間が2人いるわけですから、当然マディッケンにはスウェーデン語にも興味を持ってもらいたいとは思っています。スウェーデン語に親近感を持てれば、英語も自然と身に付きやすくなるでしょうし。

数年前にちょろっとテレビで観たくらいの知見でしかないのですが、子供にテレビで英語に触れさせているだけで英語の発音をできるようになるわけではないというのがアタマに残っていました。つまり、生の人間が発音するのを目の当たりにすることによって、はじめて子供は発音を習得するのだということに「へぇ~」と思いました。

最近、「アレってホントだったのかな」と実際にやってみたんですけどね。日本語にはない母音であるスウェーデン語の「Y」。口のなかは日本語の「イ」の発音のまま、唇だけ「ウ」のカタチにするとスウェーデン語の「Y」になるのですが、その発音を見せながら「(スウェーデン語的発音の)Yって言ってみて?」とリクエストしたところ、一発でスウェーデン語の「Y」が発音できるではありませんか。ホント、子供って言葉の天才だな、と。

マディッケンの視線に注目したのですが、発音している人間の目ではなく、口に視線が行っていたんですよね。自分がスウェーデン語の発音を習得する際には、舌の場所と口のカタチって大事だなと感じたのですが、子供は生まれながらにソレを知っているのかも知れません。

もう少し成長したら、逆にスウェーデン語教えてくれるようになったりして。そうなるんだろうな。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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