ビョルネンは時間泥棒@19年08月14日(水)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

店内イベント

  • 19年08月23日(金)/24日(土)11時30分~13時00分
    【満席】 ザリガニパーティー

店外イベント

  • 19年11月15日(金)〜17日(日)
    第16回 東京蚤の市@国営昭和記念公園(東京・立川)

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【08月】17日(土)/29日(木)
  • 【09月】07日(土)/12日(木)/21日(土)/26日(木)

今日の時間泥棒


昨日、スウェーデンから数冊の本が届きました。写真からはわかりませんが、どの絵本も『Klumpe Dumpe Biblioteketクルンペ・ドゥンペ・ビブリオテーケット』という、かつてスウェーデンで販売されていた絵本フォーマットのもの。

ちなみに。『クルンペ・ドゥンペ』はハンプティダンプティのことであり、『ビブリオテーケット』は図書館のこと。日本でいうところの『〇〇文庫』に相当するイメージでしょうか。

概して、絵本はサイズや紙質までバラバラなものである場合が多いですが、『クルンペ・ドゥンペ・ビブリオテーケット』として出版された絵本は、サイズや紙質などのフォーマットがすべて統一されて出版されていました。

この絵本の”作り”が、いかにもレトロな雰囲気を纏っていて、現代では絶対に再現できない代物だということを指で感じられるのです。佇まいが素晴らしい。しかも、この絵本フォーマットは結構壊れやすいようで、五体満足で現存しているものはあまり出回っていないときた。

表紙のハードカバーが、何度も繰り返し表紙を開いたりしているうちに根元から取れてしまうようで、ウチにも数冊そのような状態の”クルンペ本”があります。

その脆弱さもまたヨシ。愛しさと、切なさと、壊れやすさと。


以下、おさらい。スウェーデンにおける有力出版社である「Rabén & Sjögrenラベーン・オ・フューグレーン」が出版していた子供向け雑誌。

つまり、『クルンペ・ドゥンペ・ビブリオテーケット』は、子供雑誌である『クルンペ・ドゥンペ』のブランドの一環として出版されていた絵本フォーマットというわけです。

スウェーデンにおける、1950年代後半からの絵本文化の発展にも深く関連している『クルンペ・ドゥンペ』の存在。スウェーデン絵本史という学問の分野があれば、きっとテストに出るし、出すし。

日曜日の安住紳一郎の日曜天国で、振り込め詐欺防止のための「山!」、「川!」、「豊!」までを合言葉に決めているというリスナーからの投稿がありましたが、「クルンペ!」、「ドゥンペ!」も合言葉にできそう。どなたかどうぞ。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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