ビョルネンは時間泥棒@19年05月31日(金)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年06月11日(火)~19年08月02日(金)
    『インゲル&ラッセ・サンドベリ夫婦作家の絵本展』

店外イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【06月】01日(土)/06日(木)/20日(木)/22日(土)/27日(木)
  • 【07月】06日(土)/11日(木)/20日(木)/25日(土)

今日の時間泥棒


6月11日(火)から店内奥のスペースの絵本展示を変えます。

次回は『インゲル&ラッセ・サンドベリ夫婦作家の絵本展』ということで、表題そのとおりですが、インゲル&ラッセ夫妻による絵本作品がテーマ。ただ10作品くらいを手に取れるカタチで並べて短いコメント付けるだけですけれど。

ちなみにテキストは主に妻のインゲルが、イラストは夫のラッセが担当しています。彼らは1950年代から2000年代まで、夫のラッセ・サンドベリが亡くなる2008年まで多くの作品を残してきましたが(2008年以降も夫婦の名義で何冊か出版はされている)、スウェーデンにおける絵本の社会的役割の変化を彼らの作品を通して見ることができると思うのです。

まさにスウェーデン絵本業界のかがみ。時代に併せて様々なテーマを取り上げながら、彼らが世に出した絵本作品は100作前後あると思われます。出版業界の状況を見ても、もうこのような絵本作家は出てこないんじゃないでしょうかね。

スウェーデンにおいて、絵本はただの子供向けエンターテインメントではなく、社会の仕組みを学ぶための入り口にもなり得てきました。環境問題、いじめ、移民問題、アレルギーなど、彼らの手掛けてきた絵本で取り上げられているテーマは本当に広かったのです。

もちろん子供が読んで楽しむための絵本がメインですが、ストーリーはファンタジーに溢れ、言葉遊びも豊かな作品が多いです。日本語に翻訳されている作品も数冊ありますね。


先に彼らの作品が100作くらいと書きましたが、いま自分の後ろにある本棚のなかにある本を数えたら60冊ありました。スウェーデンのリカードのおかげで手に入った貴重な本も何冊かあったり、スウェーデンに住んでいる人たちの協力がなければ日本でなかなか巡り合えない本もありますし、感謝ですね。

このなかから10冊ほどということで、ビジュアル的なヒキが強いものと、ストーリー的に興味深いもの、バランスよく選びたいと思います。

個人的には「まんまるイヌ」が好きなんだけど、それはビジュアル担当として絶対にセレクトに含めよう。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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