ビョルネンは時間泥棒@19年05月23日(木)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年04月09日(火)~19年05月31日(金)
    『スウェーデンの学校の国語教科書展』

店外イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【06月】01日(土)/06日(木)/20日(木)/22日(土)/27日(木)

今日の時間泥棒


話題に困ったときにはムーミン頼み。今日も『ムーミンネタ銀行』から貯蓄を切り崩すぞ。

いつだったか、スウェーデンのリカードからお土産としてもらった「Vem ska trösta Knyttet?ヴェム・スカ・トルスタ・クニッテット(邦題:さびしがりやのクニット)」のカセットテープ。ムーミン谷が舞台だけれども、ムーミン本人は登場しない絵本作品。

カセットに「Inläsare: Tove Janssonインレーサレ:トーヴェ・ヤンソン(読み手:トーヴェ・ヤンソン)」と書かれています。あ、スウェーデン語の「J」は、英語の「Y」のように発音されるのが基本ということを憶えてもらうために、トーヴェ・ヤンソンの名前はいいですね。「Jansson」と書くけれども「ジャンソン」と読まずに、「ヤンソン」と読むわけですから。

そう。トーヴェ・ヤンソン自体が作品の音読をしたものが吹き込まれているものです。自宅にカセットデッキはあるものの通電もさせておらず、それを動くようにするのが面倒なので、実際にこのテープを聴いたことは1度もないのですが。

自分はムーミン作品にそこまで深い興味を持っているわけではないけれども、このお土産はとても気に入っています。それはきっと、カセットテープだから。これがCDだったら、またちょっと印象が違っていたということです。巷を騒がせている某メソッドを参考にするならば、CDだったら捨てているかも。

カセットテープとCDの狭間には、何があるんでしょうね。カセットテープじゃなくて、仮にレコードだったとしても、自分のなかでの評価は高かったと思いますが。

アナログとデジタルの差かな。それとも、ロストテクノロジーに対するノスタルジーかな。十分に消費社会化してしまったであろう時代以降に登場したCDに対するアンチテーゼかな。

自分と店長が大学生だったとき、スウェーデン語の授業ではまだカセットで発音を聴く時代でした。同じ箇所を繰り返し聴くために、いまの10代の若者には何の擬音なのか理解できないでしょうが、教室内には何度も「キュルキュルキュル…ガチャ!」が響いていた記憶があります。

自分にとって、一番古い音声メディアの記憶といえば。まさに「物心がつく」という状態の一歩手前くらいだったと思うのですが、子供雑誌の付録であろう透明なレコードのようなものを持って、近所に住んでいた祖母のレコードプレーヤーで聴かせてもらいに行った記憶が。つまり、自宅にレコードプレーヤーがなかったんでしょうね。当時はまだその媒体の名前すら認知していませんでしたが、たぶん「ソノシート」っていうヤツ。

何の曲が入っていたのか全然憶えていないけれども、半透明だったことはすごく憶えてる。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」