スウェーデンおつかい旅 2017(夏)@第12話:ストックホルムで夏至祭

2017年6月から7月にかけて、北欧スウェーデンとフィンランドへおつかいへ行くことにしました。その様子を準備段階からまとめていきます。

はじめに言ってしまうといまストックホルムにいます。ストックホルムのホテルです。そして部屋のドアの目の前でキーボードを打っています。なぜならここが一番ネット回線の電波が拾えるから。それでもバリ3にはほど遠い、バリ1くらいですけどね。意味がわからない方は、お近くの30代の方に聞いてください。

画像については後述します。

昨日の夜、実は船内でブログを書き終えてからが長かった。テレホーダイ並み(意味がわからない方は、お近くの30代へ)の速度でしかネットに接続させてくれないので、書いたデータのアップ待ち。仮にサーバが日本にあって、そのレスポンスを待っていたからといっても遅すぎる。

ちなみに割り当てられた船室ではネットが繋がらないので、カジノやディスコが開かれているのと同じ空間でパソコン開いてちまちま書いていたのです。しかし、気がつかないうちにそれも深夜2時にクローズしてしまったようで、その空間を追い出されてしまいました。いろいろと裏で起こっているんですよ。事件は会議室で起きているんじゃない(意味がわからない方は…)。

で、なんだかんだで部屋に戻ったのは深夜3時くらい。それから本を読んで、そろそろ寝ようかなと思った矢先に「うごごごごご」と「しとしとしと(雨の音)」が混ざった騒音がどこからともなく始まりました。タイタニックみたいに沈んでしまうのかな?とも考えましたが、そういえば船のプログラムに目を通したときに”マリーエハムンに立ち寄る(深夜4時ちょっと過ぎ)”と書いてあったことを思い出したのです。

スマホに手を伸ばして時刻を確認してみると、いつのまにか深夜4時が近づいていました。「なるほど」というわけで、もう寝ようと思っていた布団から抜け出して、せっかくなのでオーランド諸島とやらを見てみることにしました。

そこで撮ったのが先の画像です。まあ、そんなもんですよね。自分も名前だけ聞いたことがあったというだけで、どんな観光地があるのかなど、まったく知らないので”せっかくなのでとりあえず見ておいた”くらいです。ヴァイキングラインのフェリーも停泊していました。

それにしてもみんな薄情ですよね。自分以外だれも甲板に出てオーランドを見ようとしないなんて。と、よく考えたらお金持てぃの方々は自分たちが割り当てられた部屋に窓があるから、わざわざ肌寒い甲板に出てこなくてもオーランドを見ていたのかもしれません。

まあ、深夜4時に甲板に出てオーランドの空気を吸ったという自己満足でいいと思います。

午前8時に目覚ましをセットしていました。到着するとされている時刻がスウェーデン時間なのかフィンランド時間なのか、よくわかっていなかったので実際に到着予定時間の午前9時半よりもキモチ早めに起きました。「自分ならここで油断して大変なことになるぞ」という予測あってのことです。緊張感を持っているうちは大丈夫なんですけどね。

どうにか無事にスウェーデンの首都であるストックホルムの港に到着することができました。いまのところ大きなミスは起きていませんので、自分にしては優秀です。強いて言えば、港から地下鉄への道をすこし外れてしまって、その道すがら無意味にハチにしつこく威嚇されたくらいでしょうか。あんなにしつこく威嚇してこなくても…道さえ外していなければと悔やまれます。

なんだかんだで港ちかくの地下鉄駅から中央駅まで移動することもできました。ヘルシンキと違ってキョロキョロしなくて済む安心感が素敵です。とはいえ、いつも中央駅はちょっと緊張感があります。失礼かもしれませんが、ストックホルムにはスリがいても全然おかしくない空気を感じるのです。実際にiPhoneを取られたとか、カバンや財布を取られたなどのハナシは何度か聞いたことがあるので、やはり日本ほど安全でないことは確かです。

自分がスリなどの気持ちで考えてみると、ライオンが一番弱った獲物を見定めて狙うように、金目の物を持っていそうでかつ一番油断していそうなヒトをターゲットにすると思うので、その点はいつも外見から「自分は狙うべき対象ではない」と感じさせるように意識しています。

まあ、具体的には髪の色を完全にはわからないようにしたり、目線がわかりづらいようにしたり、つまりは少し深めの帽子とか被っていればターゲットにしづらいんじゃないかと。自分なりの考えですけどね。

ちなみに自分の持ってきたカバンはフタがしまりません。パカパカしています。何か盗まれたら笑ってやってください。

ホテルのチェックインの時間までまだあるし、とりあえず中央駅のロッカーにスーツケースを預けます。ホテルに預かってもらうという手もあるのでしょうけれども、一度ホテルまで行く時間がもったいないので。

さて、今日は何の日であるかというと、”夏至祭イブ”なのです。スウェーデン人にとって2番目に大事な日。

「2番目?」と思った方も多いでしょう。でも、ちょうどさっきやっていたテレビで、スウェーデン人に対して「一番大事な日は?」というアンケートの結果、圧倒的1位は”JUL(クリスマス)”で60%オーバーだそうです。2位が”MIDSOMMAR(夏至祭)”で、10%とすこし。自分もちょっと意外な感じがしました。

けれども、前から思っていたのですが絵本で夏至祭が題材になっているストーリーが少ない気がするんですよね。冬とかクリスマスがテーマの絵本が圧倒的に多いような気がするんです。たぶん、気のせいではなかった。

で、その夏至祭がストックホルムの野外博物館であるスカンセンという場所で行われるので、それを見に行こうとずっと前から決めていました。知識として存在は知っていても、実際の夏至祭をまだ見たことがないんです。

でもフェリーが到着した時間からまだまだスカンセンでの夏至祭イベントまでは時間があったので、ちょっと1軒くらいお店を見ておこうと軽い気持ちで地下鉄で目的の店まで行ってみたら…まあ、買いすぎましたね。買うために来ているからいいんですけど。

全部で34冊の絵本を購入したのですが、資料として面白い本も結構あったので満足です。ほかにも子供向けのパズルゲームなどを3つ買いました。スウェーデン絵本のキャラクターをモチーフにしたアナログパズルゲーム、いいかもしれません。今回、見つけたら買うようにしたいと思います。実際にウチのマディッケンもスウェーデンのパズルで遊んでますし、実用性は高い。

で、これを持ってスカンセンに行ったら死んでしまうので、結局ホテルに荷物を預かってもらえるかどうかを聞きにいくことにしました。またロッカー借りるの嫌だし。あわよくばチェックインできるかなとも思ったのですが、すんなりチェックインさせてくれました。よかった。

ヘルシンキのアジア人による観光地埋め尽くしの光景を目にしてから嫌な予感はしていたのですが、やっぱり夏はヒトデがすごいんですね。ただし、こちらの人混みはスウェーデン人の比率がかなり多いように見受けられました。そこに2割ほどの観光客が混じっている印象です。

2年前にストックホルムを訪れたのはオフシーズンで肌寒いころだったと思うのですが(春だっけ、秋だっけ)、そのときなんて園内に誰もいなかったのに。夏至祭の様子をスカンセンで見たければ、早くから並んで場所取りしないとダメかもしれません。いい教訓を得ました。

どこかのネズミランドに比べれば大したことないのですが、入場チケットを手に入れるまで30分ほど列に並んで待ちました。

ええ、メインイベントであるメイポールの立ち上げを見ること、早々にあきらめました。来年以降また出直そうと。というわけで作戦変更し、スウェーデンの夏らしい食べ物をとりあえず食べることにフォーカスを移しました。

この日のスカンセンには出店がたくさん。お土産屋から食べ物を扱う露天まで。いろいろなスウェーデンの伝統的な食べ物を楽しむことができたのです。

生イチゴとワッフルにバニラアイスを添えて。とりあえず夏至と言えばイチゴということで。冷たいアイスと温かいワッフルのコンビネーションがよかったです。自分は味のバランス的にイチゴなくてもよかったですけど、雰囲気が大事ですから。これは食べてよかった。

もう少し夏が進んだころの風物詩、ザリガニもとりあえず。トップの部分だけ立派に飾ってあって、食べ進めるとやっぱりザリガニはほとんどなくて。でも、雰囲気が大事ですから。これはまあまあでした。

そんなこんなしていたら、次第にメイポール周辺の混雑が和らいできまして。ついにメイポールの根元を捉えることができました。どうやって立ち上げるのかを今度は見られるように工夫したいですね。

けっこう人混みに疲れてしまって、帰ってしまってもよかったのですが17時から行われるという民族音楽とダンスのショーを少しのぞいてから帰ることにしました。今度はこれがゆっくり見られるように、店長とマディッケンと来られるように考えないといけませんね。スカンセン以外の場所がいいのかな。

ほかにもスカンセンでいろいろ見たりしましたけれども、長いのでここまで。さあ、明日は夏至祭当日ということでどれだけ街中の店はオープンしているのか。とりあえずドロットニングガータンの様子だけ見て、そこでほとんどの店が閉まっているようであれば終止

おまけ。スカンセンのなかにはこんな感じで衣装を着ている方が結構いらっしゃいました。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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