開店準備ブログ(ビョルネン編)@ついにオープンしました

スウェーデン語の絵本屋であるLilla Bokhandelnはネットショップ。突然ですが、実店舗をひらくことにしました。

ついにオープンしてしまいました、Lilla Katten(リッラ・カッテン)。本日の結果としては上々でございました!

結論をいえば、おかげさまで本日用意していた生菓子は完売してしまいました!明日のオープン2日目に販売するためにつくっておいたお菓子の一部まで手を付けなくてはならなくなるという嬉しい悲鳴も。

お店の外観がほぼ完成しました

お店の正面外観(難しい言葉でファサードといいます)がほぼ完成しました。

スウェーデンのダーラナ地方の伝統的な民家の色を意識して塗った柱や壁が想像以上に調和してくれて満足の仕上がりです。

ちなみにですが、なぜダーラナ地方の壁の色が赤銅色をしているのか。それは銅鉱山から採掘される銅を家の塗料として使ったところから来ています。

当店ブログではおなじみの相談家具屋の塗装職人『クロちゃん』から「赤と黒を混ぜればいいですよ」というアドバイスをいただき、買ってきたペンキを店長と二人で混ぜました。

「もうちょっと黒を足したほうが…」「いや、もうちょっと黒足りないんじゃない?」みたいな素人同士がやり取りしながらなんとなく作った色でしたが、いい赤銅色になったと思います。

店長によって黒板にも命が吹き込まれました。アナログ感溢れるチョークでの筆跡が素晴らしいと思います。手作り感があって、とてもリッラ・カッテンらしい。

いまは閉店後の帰り際にシャッターを閉めてしまうので、閉店後は何も見えなくなってしまうのですけどね。

六本木のあの店からお花をいただきました

ヒーローは遅れてやってくる。オープンの準備をしていると、またもや花が届きました。六本木にある老舗の「北欧料理リラ・ダーラナ」さんからです。

もうなんだかんだでダーラナさんとは10年ほどのお付き合いになりますね。よくよく考えれば店長がそこでバイトさせてもらっていたときにそこでデザートを担当していたり、ビョルネンさんはホームページ制作を担当させてもらったり、自分たちのキャリア形成の一部にリラ・ダーラナが絡んでいます。現オーナーシェフには結婚式のスピーチもお願いしたり、なんだかんだでとってもお世話になっているお店です。

ヨシオさん、いつもありがとうございます(そんな呼び方一度もしたことないけど)。初めてお会いした時に専門学校に通っていた自分たちがまさか同じ北欧関連の店をはじめることになるなんて。なんだか不思議な感じがしています。たぶん、リラ・ダーラナがなければリッラ・カッテンをつくってないと思うんですよね。

ちなみにリッラ・カッテンの前身であるLilla Bokhandeln(リッラ・ブークハンデル)をオープンさせるとき、いちおう確認しましたからね、「ウチもアタマに『Lilla』ってつけていいですか?」って。

細かいですが重要な点、当店のカタカナ表記に撥音便(ちいさい「ッ」)が入るのはこだわりです。

本日のスペシャルサンクス

オープン初日、自分たちだけでは乗りきれないだろうと思ったので助っ人をお願いしてました。スウェーデン人のダンナサマと日本人のオクサマのファミリーです。わざわざ東京のど真ん中から手伝いに来てくださいました。

スウェーデン人のダンナサマにも、もちろんリッラ・カッテンのスウェーデン洋菓子を食べてもらったのですが大変気に入っていただけたようでよかった!

当店のスウェーデン洋菓子は本来のスウェーデンレシピから基本は変えないものの、ちょっとアレンジを加えています。いい味にするために味を調整するべきところは変えるべきですし、現地レシピを忠実に再現したところでおいしくなかったら意味ないですからね。

そのアレンジレシピで作られた洋菓子がスウェーデン人の方にも(大!)好評をもらえていることはとても大きな自信につながります。

さすが店長。さすが店長。

本当に洋菓子店っぽくなりましたね

ビョルネンさんは洋菓子製造にほとんど携わっていないので、お菓子作りに関してよくわかっていない部分もあるのですが…洋菓子は手作りだと、そこまで大量生産できないものなんですね。料理ができる方にとっては当たり前のことなのかもしれませんが。

昨日の夜、一人で店に残ってクッキーの梱包作業をして実際にそれを並べてみると、「こんだけ時間が掛かってこれだけの量?」って思ってしまったんです。(上の画像に写っている以外のストックは裏にありますが)

いや、失礼失礼。機械で大量生産されるお菓子をイメージしてしまうから、手作りの大変さを認識できていなかったのです。

店長が何をつくっているのかも、あんまり詳しく尋ねないようにしていたりもします。なぜなら自分が一人の消費者として新鮮な視点を持つことで見えてくる改善点もあると思うので。なので、実際にこうやってショーケースの中に洋菓子が並んだ光景を目の当たりにして初めて「洋菓子屋っぽい!」って思えました(笑)。もちろん、「洋菓子屋っぽい」ではなくて「洋菓子屋!」なのですけど。

そして、知り合いやお客さんから「マズイ」っていう感想は絶対に出てこないわけです。だから、自分はビミョーな味の洋菓子を店長が作った時にはちゃんと伝えます。「一回目は興味で食べて見るかもしれないけど、二回目また食べたいとは思えないな」って。もちろん、言葉を濁すこともありますけどね。

スイートルームがうまくブッキングできていなかったときの矢沢永吉の有名な言葉、「自分はいいけど、YAZAWAはなんていうかね」みたい感じ。試食をして一言、「自分はいいけど、ビョルネンはなんていうかね」と。

なんとかまだ殴り合いにならずに済んでいますので、安心してください。日々是平穏なり。

消費者の一人として気に入っているのはシナモンロール。ストックホルムのカフェで食すシナモンロールは確かに情緒としては満点なんですけれども、いまのところ味で言えばリッラ・カッテンの方が個人的には好きです。

相談家具屋さんの先生のなかには、当日食べるのではなくて2日目の方が好きだという意見も。味覚はヒトそれぞれですが、何を食べるか迷ったら一度試してみてください。その結果、自分のクチに合わないっていう方も居ていいと思いますし、その方がリアルじゃないですか。

…いや、書きすぎですね。こんなに長い文章、読んでもらう方が申し訳ない。でもトピックスが山程あった日なのだからしょうがない。リラ・ダーラナのところ、あんなマジメに書かなければよかった。

ヒト(ド素人)の書いたブログを読むのってエネルギー使いませんかね。そんなエネルギーを使って今日も読んでくださった方、ありがとうございます。

あえて何人がアクセスしてくれたとかチェックしていないんですけどね。でも、直接「ブログ読んでいます」と言われたらそれは書く理由になります。広報担当を名乗っているのだからしょうがない。

明日、オープン2日目はどうなりますでしょうかね。どうか、こんなに長い文章にならなくて済む一日になりますように。(明日は書かないかも…)

mvh ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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