ビョルネン日報@18年10月06日(土)はれ

18年10月06日(土)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

「御魚ギャラリー」展示内容

店内イベント

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【10月】11日(木)/25日(木)/27日(土)

店外イベント

今日のリッラ・カッテン

本日のリッラ・カッテンは貸し切り。何をしたかというと、普段はそれぞれの曜日や時間帯に散らばっているスウェーデン語レッスン参加者さん同士の交流会という趣旨でのささやかなパーティーを開いたのでした。

残念ながら予定が入っていて参加できない方も多かったのですが、店長はそれでも前日から楽しそうに準備を進めていました。

以前、何かの拍子で北欧識者数名が集まった際に「フィンランドが”かもめ食堂”で人気を博したのだからスウェーデンも対抗しないと」という会話が店内で上がったのですが、「じゃあスウェーデンは”ヘラジカ食堂”で」という結論になったのを記憶しています。

ということで、本日の店内交流会パーティーにおいて店長により提供されたヘラジカ食堂のスウェーデン料理の一部を紹介します。以下に紹介するのは日本で有名になった三大スウェーデン料理と言っても過言ではないかも。

定番、スウェーデン風ミートボール「Köttbullarシュットブッラル」。

ミートボール自体には日本のそれと比べて特徴的な点は挙げられませんが、添えるソース&リンゴンジャムによって一気にスウェーデン風ミートボールとなります。

フクヤさんのブログのなかで「ミートボール(ミニハンバーグ大)を食べた」というクダリを拝見して、「そういえばスウェーデンのミートボールって大きさによって名前が変わるんだよね」ということを思い出したので、そのうち記事にしてまとめますということをSNS上に宣言してました。

このミートボールの件は既に9割ほど文章は完成しているのですが、今後こうした知られざるスウェーデンにまつわるエトセトラをシリーズ化していこうと考えているため体制を整え中。そのうち『スウェーデン四方山ばなし(仮)』としてお披露目したいと思います。

こちらはスウェーデン風ポテトグラタン「Janssons frestelseヤンソンス・フレステルセ」。アンチョビが入っていることが特徴的。

日本語名を「ヤンソン氏の誘惑」として紹介される機会もしばしば。日本において名前の由来は「菜食主義のヤンソン氏ですら魅了するほど美味しい食べ物だったから」という逸話が語られるケースが多いです。

引用:Janssons frestelse : En sommarfilm (1928) – Svensk Filmdatabas

が。諸説あることは間違いないのですが、スウェーデン語の情報をザっと調べてみると…スウェーデン料理と同名の「Janssons frestelse」という1928年に公開された映画が由来であるという説の方が有力なようにも見えます。

ちょっと日本で流布されている情報の信憑性については今後の課題としておきたいと思います。こちらも真相の追及は『スウェーデン四方山ばなし(仮)』行きで。真実に興味がない方は読んでいただかない方がいい内容になる可能性もありますが、どうなんでしょうね。

こちらは最近なんだかよく耳にするようになったスウェーデン料理「Flygande Jacobフリューガンデ・ヤーコブ」という不思議なもの。

自分は北欧情報の摂取源としてフクヤさんのブログしかほとんど見ていないので、またまたフクヤさんのブログから「「空飛ぶヤコブさん」を作ってみました(反省を踏まえた改善点も)」という記事を紹介させていただきます。ちなみに店長もこちらで紹介されているレシピや工夫点などを参考に作ったようです。

日本では「空飛ぶヤコブさん」として紹介されていて、素材として挙げられているのは、鶏肉、バナナ、ベーコン、ホイップクリーム、チリソース、ローストしたピーナッツ(kyckling, banan, stekt bacon, vispad grädde, chilisås och salta rostade jordnötter)。父親ヤコブさんが冷蔵庫の在りもので作り上げた料理とのこと。

1976年に初めて「Allt om matアルト・オム・マート(料理のすべて)」という雑誌で紹介されたとWikipediaに記載されています。

「Allt om mat」のサイトのなかに、その1976年に初登場したFlygande Jacobの記事の様子が画像付きで紹介されているので、それも『スウェーデン四方山ばなし(仮)』行きで。

さらりと提供されたスウェーデン料理を紹介するはずが「”ヤンソン氏の誘惑”の語源追及宣言」など、なんだか壮大なハナシになってしまいました。

本日お集まりくださった皆様、ありがとうございました。

登録したスウェーデン語絵本情報:
Mumintrollet 04 av Tove Jansson(トーヴェ・ヤンソン)

愛されたムーミン/ムーミンと火星人/ムーミン一家と海

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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