ビョルネン日報@18年09月07日(金)はれ

18年09月07日(金)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

現在お申込み受付している店内イベント

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【09月】13日(木)/22日(土)/27日(木)
  • 【10月】11日(木)/25日(木)/27日(土)

店外で開催予定のイベント

今日のリッラ・カッテン

店内奥のスペースを利用して開催しようと計画している、アストリッド・リンドグレーンによる日本未翻訳作品のシリーズである「世界の子供たち写真絵本シリーズ」の展示会。

展示会の準備なんかしたことないし(文化祭のような催し物へ積極的に参加するような人間ではない)、自分が観たことのある展示会の様子をアタマのなかで思い出して見よう見まねでカンタンな説明文なんかも作っています。

テーマは決まっているけれども、展示会の名前は決めかねています。「第1回 スウェーデン絵本展『リンドグレーンが描いた、世界の子供』」とかかな。「愛のままにわがままに、僕は君だけを傷つけない」みたいに長くならないように、タイトルにあまり情報を詰め込まないほうがいいのかなと思うのですが。画竜点睛、名前は最後に付ければいいかな。

こうして着々と準備は進めているのですが、ずっと気になっていたことが。「展示会を開こうとしたら、著作権ってどうなの?」って。もちろん直接的に著作者の不利益へつながるようなことをすれば怒られて当然だけれども、セーフだと思ってやったことに対して「それアウトですよ」って後から怒られるのもイヤだし。

著作権に答えてくれそうな弁護士さんのホームページを見たら、2時間の相談で1万円と案内されていたので、こうなったら金に物を言わせてやろうかという案もアタマをもたげていたところ。

しかし、著作権に困ったときには頼りになる存在がいるのです。ゴルゴ13風に言うなれば、「あの男(団体)に連絡だ!」。

公益社団法人著作権情報センター CRIC相談室・資料室「著作権テレホンガイド」

テレホンガイド。ちなみに、このテレホンガイドを利用してもスイス銀行に報酬を振り込む必要はありません。なんと無料で相談に乗っていただけるのです。以前、オリジナルでポストカードをつくった際に利用させていただきました。

念のため書いておきますが、もしここに書かれている内容を参考にして展示会を開こうとされている方がいらっしゃった場合、この場の内容が間違っていたり情報が足りなかったとしても責任は負いませんので。

さて、今回の展示会に際して自分が質問をさせていただいたのは大まかに2つ。

Q1:本屋で、ひとつのテーマを設けて本を並べて”展示会”を開くことに対して、何か著作権的に引っかかることってありますか?

もったいぶらずに早速いただいた回答。「問題なし」とのことでした。

念のため「無料でやる予定ですが、仮に有料になったとしても問題はないんですか?」という質問もさせていただきましたが、それも「問題なし」とのこと。やったー(棒読)。

あ、あと「日本の本でも、外国の本でも、どちらもで問題ないんでしょうか」という質問もしました。それも「問題なし」。外国の本であっても日本の法律に照らし合わせた判断基準が適用される、とのことです。

Q2:著作権的に図録の作成は可能ですか?

これはテレホンガイドへ電話を掛ける前にある程度調べていましたから、専門家の方に「その解釈であってますよね?」という確信が欲しかったのです。

回答は「問題なし」でしたが、ただし条件があります。自分が把握した要点だけまとめておきます。

  • 図録は展示内容に対する説明であること
  • 観覧者向けのものであること
  • 小冊子程度の規模であること

上記を満たしていれば、展示している本の写真を図録に載せてもOKとのこと。「無料でも有料でも大丈夫なんですか?」と伺ったところ、それでもOKということです。

どなたかのブログに「図録は書籍ではないので、著作権が適用されない。概して作品集が高価なのは著作権の影響があるため。だから図録は安く販売できる。」という旨が書いてあって、妙に納得しました。図録はお得なんですな。

キモは、上から2つ目の「観覧者向けのものであること」という項目。この点も把握していたので、念のための確認。「図録をネットで販売するのはマズいという解釈であってますか?」という確認に対しては「そうですね、ダメですね。」との回答をいただきました。しかと心得ました。

そんな感じで、権利関係についてはクリアーになったと思っているので、あとは自分の作業の進捗次第でいつでもスタートできそうです。告知なしでいきなりしれっと店内で展示会を始めているかもしれません。

第1回目の展示会からグダグダになりませんように。

登録したスウェーデン語絵本情報:
Sia bor på Kilimandjaro av TEXT: Astrid Lindgren(アストリッド・リンドグレーン)

幸せに暮らすチャガ族の小さな少女、そして彼女の人生における最もスリリングな一日を描いた作品。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

コメントを残す

2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」