ビョルネン日報@18年08月07日(火)くもり

18年08月07日(火)くもり。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

現在お申込み受付している店内イベント

2018年7月のガイダンス開催日
  • 08月04日(土)16時~17時
  • 08月23日(木)16時~17時
  • 08月25日(土)16時~17時

店内で開催予定のイベント

店外で開催予定のイベント

  • NEW UPI アンプラージュインターナショナル 鎌倉店さんにて
    【鎌倉店イベント 8月24日】北欧野外文化倶楽部

    UPI 鎌倉店さんにて、リッラ・カッテン店長を講師として無料のスウェーデン語レッスンを開催することになりました。スウェーデンのトレイルについて書かれた本を教材にしてスウェーデン語を学びます。
    ※ お申込み方法はリンク先のページからご確認ください

今日のリッラ・カッテン

本日はカールの話。チーズ味の湾曲したコーンスナックのことでもなければ、長嶋茂雄氏が「ヘイ、カール!」と叫んで呼びかけても無視されたカール・ルイスのことでもありません。

2018年9月22日(土)より、東京新宿区の損保ジャパン日本興亜美術館にて「カール・ラーション – スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」という展覧会が開催されます。その名の示す通り、1800年代から活躍したスウェーデン画家であるカール・ラーションを取り上げた展覧会です。

以前、フクヤさんよりチラシのお裾分けをいただきましたが、美術館の広報担当の方から直接チラシ&割引券をお預かりしたので改めて紹介します。

カール・ラーションが生存していたのは1853年から1919年。彼自身の家族をモチーフとした「Ett hem(直訳すれば「ある家」)」という画集が世界的に名を馳せました。

その画集の主な舞台となった自宅は「Carl Larsson-gården(カール・ラーションの家)」として、ダーラナ(Dalarna)地方のファールン(Falun)市にあるスンドボーン(Sundborn)地区に残っており、いまでもカール・ラーションの生活していた様子を垣間見ることができます。

「Carl Larsson-gården」のホームページ(英語あり)Carl Larsson-gården – War välkommen kära du, till Carl Larsson och hans fru!

自らの家族をテーマとした作品集「Ett hem」からの1枚はたとえばこんな感じ。淡い水彩画が特徴的で、一度彼の作風を知ると「これもカール・ラーションかな?」とすぐにわかるようになります。

自分自身は学生のときの研修旅行、そして一人でスウェーデンを周ったときの2回訪れました。現地を訪れると正にこの絵画の雰囲気のそのままの風景が残っていて、かつてこの場所でカール・ラーションが生活していたのかと考えると不思議な感覚に陥ります。

カール・ラーションの家のなかには日本文化に影響を受けたことが強く伺えるデコレーションだったり、日本由来の物品も残っていたと思います。たしか、甲冑とか。カール・ラーションは日本人にとって親近感が持てる存在だったりします。

ウチにあるカール・ラーションに関する古い本(…というか冊子だけど)。印刷年が1908年なので、ラーション自身が生前のころには出版されていた本ということですね。

冒頭のページから「カール・ラーションは間違いなく私たちの時代において最も人気のある芸術家です。彼の芸術性でも、彼の人間性においても人気があります。」と記されていますし、掲載されている絵画作品もスウェーデン国立美術館やヨーテボリ美術館所蔵品となっている作品がたくさん。どれだけ当時からスウェーデン国民にとって人気が高い芸術家であったかが、同年代に著された本からも窺えます。

Carl Larsson i Sundborn 1916 from Carl Larsson on Vimeo.

Carl Larsson-gårdenの公式ホームページに公開されている動画があったので、ここでもその動画を観られるようにしておきました。

動画のところどころに肉眼で解読できないほどの一瞬だけテキストが映ります(しかもテキストの文字がなぜか鏡文字になっている)。動画をコマ送りすれば読めなくはないので、動画が始まって6秒ほど経ったところのテキストだけ書き出してみます。

Konstnären får besök af sin måg, d:r Kanström, med familj.芸術家が娘婿一家、Dr.Kanström(カーンストルム博士?)家の訪問を受ける。

家の前まで御者が馬車を寄せてくるなんて、まるで映画のワンシーンのような光景ですが、どうやら娘婿一家がカール・ラーション家を訪れているシーンから始まる動画なようです。動いているカール・ラーションの姿を見ると、親近感が湧くのではないでしょうか。結構コミカルな動きしてるし、印象変わります。

スウェーデン語を勉強している方は「またビョルネンがやりやがった」と思うかもしれませんが、「af」は「av」の旧字体ですので間違っていませんから。

あらためて割引券の紹介。割引券は小さめのサイズなので、もしかすると店頭に上手に置いておけないかもしれません。もし必要な方がいらっしゃれば、店の人間にお声がけください。

割引額は100円、されど100円。

登録したスウェーデン語絵本情報:
Vill du måla? – Tomtebobarnen av Elsa Beskow(エルサ・ベスコフ)

16ページの塗り絵冊子

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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