ビョルネン日報@18年05月15日(火)はれ

18年05月15日(火)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

リッラ・カッテンにおけるスウェーデン語講座のレッスン体系が新しくなりました。はじめてスウェーデン語を学ばれる方には、まずスウェーデン語についての「ガイダンス」の時間に参加していただきます。リッラ・カッテンにおけるスウェーデン語講座の概要についてはスウェーデン語教室「Kattkulla(カットキュッラ)」のページをご覧ください。

今日のリッラ・カッテン

Simon Paulin/imagebank.sweden.se

カッテンにとっての週初めである火曜日の話題は週末の行動に触れがちですが、ご多分に漏れず昨日訪れたIKEAのことを。

ところがしまった。IKEAの外観の写真を撮らなかったので、便利なImage Bank Swedenというサイトからお手を拝借。夢を壊すようで申し訳ありませんが、じつは北欧関連雑誌を眺めているとImage Bank Swedenから引っ張ってきた写真で構成されているページがちらほら。雑誌つくるなら個人的にはちゃんと取材行ってほしい。

さて、ただIKEAに行ってきましたなんてフツーのレポートなんてしても今更なので、少々毛色の違った視点でIKEAを見るヒントを紹介します。

IKEAの商品って、いちいち名前が付いています。でも、一見ただの名前のように見えて、その大半がスウェーデン語として解釈できます。

たとえばこちらは「PROPPMÄTT(プロップメット)」という商品。IKEA公式のカタカナ表記は「プロップメット」ではないかもしれませんが、自分がカナをふるとしたら「プロップメット」

まあ、まな板ですけど、プロップメットというスウェーデン語を日本語にすると「満腹」という意味です。「MÄTT(メット)」だけでも「満腹」ですが、「PROPP(プロップ)」がつくことで「おなかがふくれるほど満腹」というニュアンスになります。

満腹という名前のまな板、なんとなく連想できそうなスウェーデン語の名前を付けてくるのがIKEA流。

つぎ。「STORÄTARE(ストールエータレ)」という名前の商品。写真には写っていないけれども紙ナプキンだったらしい(商品自体はよく見なかった)。IKEAの表記は「ストレターレ」とありますが、もしこのカタカナ発音がスウェーデン人のチェックが入ったものだったとすれば、あえて本来のスウェーデン語の単語から長母音と短母音などの位置に変化を加えて名前っぽくしてるのかな。

とりあえず「ストレターレ」とスウェーデン人に言ってもわかってもらえないことは確実です。「STOR(ストール)=大きい」、「ÄTARE(エータレ)=食べるヒト」ということで「大食家」って感じでしょうか。

図らずも先のまな板につづいて食べ物関係になってしまったけれども、深い意味はございません。名前が想像しやすいスウェーデン語で構成されているものであることを意識したらそうなっちゃっただけ。

さいご。「LADDA(ラッダ)」という充電池ですが、これはもうわかりやすい。スウェーデン語で「LADDA(ラッダ)=充電する」という動詞です。これ以上何も言うことナシ。

今回紹介したものはわかりやすいものでしたけど、なかには「なんでこんな名前にしたんだ」と考えてしまうものも。名前の由来を考えて店内を回るのも乙なものです。

日本にはなんにでも命を吹き込んで擬人化しようとする文化がありますが、スウェーデンにもこうやって商品に名前をつけまくっているところを見ると、日本とスウェーデンの精神的共通点があるように思います。

ちなみにマディッケンはIKEAのセルフサービスエリア(自分で倉庫から段ボールに収まった商品をカートに乗せて回るエリア)の匂いが気に入ったようです。段ボールの匂いかな。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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