ビョルネン日報@17年10月12日(木)はれ

17年10月12日(木)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

10月後期日程のスウェーデン語レッスンのお申込みを開始しました。今回はアストリッド・リンドグレーンの作品を読みながらスウェーデン語の文法への理解を深めます。また、21日(土)の回は従来とスタート時間が異なり13:30からとなりますのでご注意下さい。

今日のリッラ・カッテン

今日は夏に逆もどり。店内ではクーラーをつけていました。明日からは一転して寒くなるとのこと、皆様ご自愛ください。

で。本日は誕生日を迎えるという奥様のためにホールケーキをご注文いただいていました。向かいのデイケア施設に勤務されてらっしゃる”オトウサン”からのご注文で、1年前の誕生日にもリッラ・カッテンでホールケーキを注文してくださっていたのです。そういったところで1年が経ったのだということが実感できます。

去年はプリンセスケーキだったので、今年は変わり種で「季節のフルーツタルト(シャインマスカット)」の特大バージョン。大仏の螺髪(らほつ)のような出で立ちに、いかにもご利益がありそうです。穏やかな誕生日でありましたことを願います。

さて、「本日のくりーむぱん」。見事に前回よりもクリームパンっぽくなりました。シナモンロールと一緒に焼いたらしく「これのせいで店頭にならべるシナモンロールがひとつ減った」との小言が。

外見からではわかりませんが、中身はカスタードクリームとシナモンペーストが。何気なくにシナモンロールとカスタードクリームが融合しているのです。そしてパールシュガーまで。

「なんでクリームパンにパールシュガーが掛かってんの?」と尋ねると、「シナモンロールと一緒に並べて焼いたから、勢いで」という答えが返ってきました。カスタードクリームとパンの奏でるソリッドなシンフォニーを愉しみたいので、願わくば次回は是非ともパールシュガーなしでお願いしたい。

贅沢は申しません。

本日の駄文:今日もまかないシナモンロール

スウェーデンから届いた本を整理していたら、こんな本を見つけました。どうやら「やかまし村」から抜粋して再編集したもので、より国語としてのスウェーデン語の教材にするための本らしいです。

“らしい”という、なんとも他人ごとに聴こえるような語尾を付けてここで披露しているわけですが、自分がスウェーデン語の絵本を発注する際によく知らない本を一緒に注文してみるということはよくあります。そうすることでこうやって新しい発見につながったりするのです。「こんな本も出てたんだ!」みたいな。

こんなバージョンがあったと知らなかったので、この本の発見は結構うれしいです。しかも自分が辞書を引かなくても理解できるくらいの語彙で書かれているので、とても読みやすい(本当はこういうところでラクしていたらスウェーデン語力は伸びないのですが)。

よく見ると、この本の表紙に「LIX」の3文字がありますが、これは「Läsbarhetsindex(読みやすさ指標)」だそうです。この本はLIX20ですが、LIX25以下はオコチャマ向け。かなり簡易的なスウェーデン語で書かれているということですね。ちなみに、LIX25~30は『シンプルな文章(Enkla texter)』、LIX30~40は『普通の文章/純文学レベルの文章(Normaltext/skönlitteratur)』だそうです。(参考:Wikipedia:Läsbarhetsindex

いろいろなスウェーデン語の本にLIXが付けられていたら「今度はこのレベルを読んでみよう」とかの参考になりそうなのですが、正直あんまり流行らなかったんでしょうな。ほかにLIXが付いている本があれば比べてみたい。

面白いことに、文章を打ち込むとその文章のLIXを算出してくれるページがありました。参考になるのかどうかはわかりませんが、一応リンクを貼っておきます。

この「やかまし村」同様に、リンドグレーンのほかの作品やムーミン作品も教材向けバージョンが出版されていたようなので、ちょっと探してみようかな。もう50年近く前に出版されたものなので難しいかもしれませんが。

日本でほとんど情報が手に入らないスウェーデン語絵本の世界、常に宝探しのようで楽しいです。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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