ビョルネン日報@17年09月27日(水)くもり

17年09月27日(水)くもり。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

スウェーデン語レッスンの10月前期日程の募集を開始いたしました。リンク先の詳細ページではレッスンで使用する絵本も示しています。さて、何を読むんですかね。

いつもお申込み開始のタイミングが開催直前になってしまうのを近々解消できるように調整する予定です。こんなにスウェーデン語レッスン枠が増えると思っていなかったので対応しきれていない結果なので嬉しい悲鳴というものではありますが、改善完了まで今しばらくお待ちください。

今日のリッラ・カッテン

スウェーデン語を学習されている方にオススメしているサイトの1つに「8sidor(オッタ・シードル)」というものがあります。比較的カンタンな文法や語彙でスウェーデン国内のニュースも国外のニュースも紹介してくれるサイトで、平日は毎日更新されています。

■ 比較的カンタンなスウェーデン語で読めるニュースサイト
8sidor – lättläsa nyheter

自宅のある金沢八景から神武寺までの2駅のあいだ、電車に乗っている時間は5分ほどしかないのですが、自分はその時間を利用して「8sidor」で紹介されているニュースをチェックするようにしています。

そこでふと目に入ったのが、紙版の「8sidor」の存在。よくよくインフォメーションを読んでみると、別料金を払えば海外にも送ってくれるというサービスも。「これはいい」ということで、お試し版をオーダーしてみたのです。やっぱりモニタで見るニュースよりも、紙の新聞として手に取れるものを読む方が”読んでる”って感じがしますね。

この紙面版は主にスウェーデン語レッスンに参加してくださっている方で興味ある方に手に取ってもらいたいので、定期購読にしたいと思っているんです。

で、お試し版が届いたのは嬉しいのですが、代金の支払い方の案内が来ていない。そういうところ、ゆるいぞスウェーデン。

本日の駄文:今日もまかないシナモンロール

「ヤギさん係」に届いた3通目のおハガキ。今回はこれで最後です。お送りいただいた御三方、ありがとうございました。けんもほろろな結果にならずに済み、お陰様でなんとかカタチになりました。

というわけで3通目も絵面から拝見させていただきましょう。「Världens bästa farmor」というメッセージ、どういう意味かおわかりになりますでしょうか。「世界で最高のおばあちゃん(父方)」という意味ですね。

そして、”お便り”ではなく”おハガキ”でいただきたかった意図をど真ん中で汲んでいただいたようなハガキをありがとうございます。こういった「どのタイミングで使うんだコレ」みたいなハガキを供養していただくのは非常にありがたいです。いい感じにダサいところがいいですね。

ちなみに「farmor」が”父方のおばあちゃん”なら、「moromor」は”母方のおばあちゃん”となります。このハガキの「mormorバージョン」って制作されたんですかね。

個人的にはどのような経緯でこのハガキを手に入れたのか、ちょっと気になります。

さて、肝心のメッセージです。今回も書き起こしましたが、短くてラクですね。

「北欧の好きなところ」

  • 自然がいっぱい
  • 日本での冬鳥が夏に見られるところ

なるほど「自然」ですね。自分も東京周辺を中心に住んでいたときには、北欧の自然というものに感銘を受けました。でも神武寺駅の線路向こうに広がる森とかに行くと、「知らないだけで日本も自然は豊かだな」と思いました。「他人の芝生は青い」とはよく言ったもので、スウェーデン語にもまったく同じ意味の慣用句が存在しますし、人間ってそういうものです。

しかし、逆に「スウェーデンの夏にはないから羨ましいコト」があるのです。とくに夏に。さて、ここでクエスチョン。日本の夏にはあるけれども、スウェーデンの夏にないもの、なんでしょう!

まあ、ほかにも日本とスウェーデンの違いはあると思いますが、個人的な日本とスウェーデンにおける自然の大きな違いはこの2つ。「蚊」と「蝉」の存在です。

日本で夏に自然の中に飛び込んでいこうとすると、どうしても蚊が気になります。でも、スウェーデンの都市部にはほとんどいないんです。逆に北部には蚊が大量発生する地域もあるらしいですが、ストックホルムやヨーテボリなどでは蚊の存在を気にする必要はほとんどありません。虫除けスプレーの煩わしさなく、森にどんどん入っていけます。

そしてスウェーデンの森は静か。聴こえてくるのは”鳥のさえずり”と”木のさざめき”、そして”自分の足音”くらいでしょうか。このことには大学生のときには気が付かなかったんですけど、数年前に気が付きました。けたたましい蝉しぐれは、季節を感じさせる風物詩とも言えるでしょうが、スウェーデンの森の静けさを体験してしまったら、それはもう負け惜しみにしか聞こえない。

日本の夏の森は「暑い」「五月蝿い」「蚊がウザイ」の3拍子揃ってますからね。それらがないスウェーデンの夏の森はものすごい快適な空間なわけで、そりゃスウェーデン人は森を好きになるわけだと納得できます。

メッセージでいただいた「自然がいっぱい」という内容からはすこし脱線してしまいましたが、もしこの日本とスウェーデンの違いを意識されたことがない方がいらっしゃれば、次回はぜひ精神集中してその違いを楽しんでいただきたいですね。

そして「日本での冬鳥が夏に見られるところ」ということで、自分はそれほど鳥に詳しくなくてハナシを広げられないので、スウェーデンのどこにでもいる鳥のことでも。スウェーデン語では「skata(スカータ)」という名前で、日本語だと「カササギ」となるようです。羽の色が、なんだかエストニア国旗みたいな色遣いな鳥なんですけどね。ん、エストニア国旗がわからない?

先述のように鳥に詳しくないので、日本にもどれくらいカササギがいるのかわかりませんが、ストックホルムではとにかくどこにでもいます。エルサ・ベスコフの「おひさまのたまご」という絵本にも登場しますが、そこでは”カラス”と訳されているようですね。でも、カササギです。

このカササギを見ると、「いまスウェーデンにいるな」って気分になるんです。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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