ビョルネン日報@17年06月15日(木)はれ

17年06月15日(木)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

今日のリッラ・カッテン

次回開催のスウェーデン語初級Aのお申込み受付を開始しました。今回も初級Bはすでにいつもの参加者さんたちで満席ですので募集はありません。ありがとうございます。

今回の初級Aでは、エルサ・ベスコフの絵本「Sagan om den lilla lilla gumman(ちいさなちいさなおばあちゃん)」を読むそうです。彼女のデビュー作品で、スウェーデン語オリジナル版は作中のテキストもエルサ・ベスコフによる手描き。

日本語版では絶対に触れることのできない、スウェーデン語を勉教するからこそ接することのできるベスコフ作品の本当の雰囲気を楽しんでもらえれば。大げさですか。

数は少なかったのですが、店頭に「Napoleon hattar(ナポレオンの帽子)」という名前を持つスウェーデンのレシピを基にしたクッキーを並べました。以前に店長がテストでつくったのを試食したのですが、そのときには結局販売はしなかったかと記憶しています。

“辞書に不可能がない”でお馴染みのナポレオンさんが被っていた帽子のカタチを模したクッキーで、真ん中の部分は焼いたことで色を失われて入るもののプリンセスケーキでも使われている緑のマジパンです(写真全体の色味を暖色系に傾けていることも影響しているかもしれませんが)。

あらためて今日ふたたび試食したところ、思った以上に素朴で食べやすい素直な味。つまり味覚としてはすでにあるチェスクッキーとキャラかぶりしているかもしれませんが、そのフォルムやネーミングセンスには個人的につよくスウェーデンらしさを感じています。

今日の駄文

今日、一人で店番をしたのですが、店長はマディッケンが保育園でお誕生日会に参加のための欠席でした。マディッケンが熱を出したとかそういうのではなく、珍しくポジティブな理由による一人での店番だったわけです。

大学時代にいろいろなバイトをしてきましたが、飲食物を扱う仕事はやっぱり苦手意識が抜けませんね。大学に入って初めてのバイトが新宿の居酒屋だったのですが、1ヶ月で自分に飲食系はムリだと悟りました。”君子危うきに近寄らず”ですよ。ビョルネン辞書で「飲食店」の意味を引くと、「不可能(ムリ)」と書いてあります。

オーダーが覚えられない、調理の手際が悪い、愛想が悪いなどなど。飲食店の接客業を行うにあたって自分のネガティブ要素を挙げればキリがありませんが、店には自分と店長しかいないので、店長がいなければ自分がやるしかないわけです。

もちろん、店番を引き受ける以上は自分ができる最大限の努力はするのですけどね。サッカーでいえば普段ディフェンダーをやっている人間に「キミ、今日はゴールキーパーね」と言われているようなもので、同じフィールドに立っている人間という点では同じでも能力は違うのです。もう、いつシュートが飛んで来るのか気が気じゃない。

やっぱり社会にでるまでにいろいろと手を出してみて、自分の性格が何に向いていて、逆に何に向いていないのかを知っておくことって大事だと思うのです。”社会にでるまでに”というところが結構大事なポイント。自分も学生時代にいろいろな職種を試してみましたが、おかげでバイト代の振込先として指定される銀行の口座ばかり増えて、主要銀行はほぼコンプリートしてしまいました。

とはいえ”自分は飲食業に向いていない”を理由にすべてを許してもらおうというのもダメなので、できるだけ自分でも不得意な面をカバーすべく、工夫はいろいろしているんですけどね。オーダーがアタマで覚えられないから、必ず注文品を先にメモしてからレジに打ち込むとか。

いつか接客業が得意な方にお店を手伝っていただけるようにして、自分は店で細々と接客以外の雑務をしているくらいになれればいいなというのが野望です。それまではいろいろと至らない点があったりご不便をおかけするかもしれませんが、先に不慣れな接客を謝っておきます。めんごめんご。

今日も1日が終わってホッとしています。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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