スウェーデン語絵本の100冊読書メモ@020冊目:Castor syr

多くのスウェーデン語絵本を扱うリッラ・カッテンが、自分たちで実際に読んだスウェーデン語絵本を紹介します。目標はとりあえず100冊です。お店では扱わない作品、または絶版の作品もあるために入手が難しい絵本も含みますがご容赦ください。

1996年発表

Castor syrカストルのお裁縫

作:Lars Klinting(ラーシュ・クリンティング)

器用なビーバー、カストルがいろいろなことに挑戦する絵本シリーズの1作品。今回はカストルがお裁縫に挑戦します。

普段つかっているエプロンがボロボロになってしまったため、ビーバーのカストルは新しいエプロンを自分でつくることにしました。

まずはエプロンにつかう生地を選んで洗濯。洗濯した生地が乾くまでの時間を利用してついでに自分も洗濯。それから型紙から生地を裁断して、ミシンや手縫いなどで縫製していきます。

カストルのエプロンは無事に完成するのか否か、はたして。

ところでこのビーバーのカストル作品のシリーズの名を冠した絵本の賞があるそうです。作者であるラーシュ・クリンティングは2006年に亡くなっているのですが、その遺志から誕生した『Castropriset(カストル賞)』という絵本賞が2年に1度のペースで与えられているとのこと。受賞作品はアルファベータ社から作品が出版され、作者には5万クローナが授与されるそうです。

そして驚いたことに、過去にこの作品の日本語訳版が出版されていたんですね。知りませんでした。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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