ビョルネン日報@17年02月18日(土)はれ

17年02月18日(土)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

総括すると、なんだかとてもにぎやかな一日でした。スウェーデン洋菓子「セムラ」ワークショップの開催、常連さんたちのご来店、大学時代の学友の訪問などなど。

レジを隔てた「売り手」と「買い手」という関係を超えて、会計時に無駄話をちょっとできるお客さんが増えてきたことは喜ばしいことです。高校生のときから書店でバイトしたり服屋でバイトしたり、向いていないながらも接客業をいろいろと経験してきましたが、”お客サマ”との会話は皆無でしたから。

いまでも愛想はそんなにいい方ではありませんが、「スウェーデン」というキーワードをたどってお店にたどり着いてくださる方とはやはりハナシが弾むものです。

いきなりクライマックスの写真ですが、セムラワークショップ(以下WS)にご参加くださった方々によるセムラ畑がテーブルの上に広がる様子です。参加者のみなさま、お疲れ様でした。

店内で開催したこのセムラワークショップの熱気が伝わったのか、本日は早めに店頭に並べたセムラが売り切れてしまいまして、何名かのお客さんには十分な数が提供できずに申し訳ありませんでした。でも、”売れ残るセムラ”よりも”売り切れるセムラ”の方がきっといい味してますよ。

スウェーデンのイースター前の時期だけ登場するセムラも、詳細は未定ですが2月末もしくは3月アタマまでで今年の提供は終了させていただく予定なので、この機会をお見逃しなくということで。来年も無事にセムラを提供できるように頑張ります(店長が)。

参加者の方がお互いの名前がわかるように名札を付けていただいています。(木所さん、名札の写真撮影のご協力いただきありがとうございました!)

まったく接点のなかった参加者さん同士が「またご一緒しましたね」みたいな感じで、スウェーデン洋菓子WSを通じて知り合いになっていく様子を見ると、この場所を提供できることに嬉しさを感じます。

北欧のコミュニティは狭いので、リッラ・カッテン以外のどこかでも、例えばスウェーデン大使館などでも「リッラ・カッテンでお会いしましたね」みたいな感じでバッタリということも起こるかもしれませんね。

そういえばWSの合間にお店に入ってきてくださった御一行さま。

アジア系の方なのかと思ったら、お互いに英語で会話をしている様子。北欧市でも(推定)台湾からいらっしゃる方が多いので、興味本位で「どこから来たんですか?」と聞いてみたところ「ミーコク」という答えが返ってきました。

「ミーコク…?」

わからなかったので紙に書いてもらうと、漢字で書いてくれたのは「美国」。結局はアメリカだったのですけれども、「日本ではアメリカを”米国”と書くんですよ」とこちらからも紙に書いて伝えると「へぇー」となっていましたが、中華系アメリカ人の方だったのかな?あんまり英語を話す機会がないので、うまくコミュニケーションが取れてよかったです。

自分でアメリカのことを”米国”と書きながら、「アメリカよりも、日本のほうが”米国”だろう」と思われているんじゃないか…とか考えてしまいました。

最後に。FCS(もう説明しません)の新作は「黒豆ときな粉のチーズケーキ」です。

ほのかに鼻を抜けるきな粉の風味が感じられるチーズケーキになりました。今回もスウェーデンの風味を加えるべく、ベース部分にジンジャークッキーを使っています。

すでに次のチーズケーキ案はいくつかあるのですが、その一つはまたしても野菜を使ったチーズケーキ。『かぐや姫が求婚相手に要求した無理難題レベル』のチーズケーキづくりですが、店長には楽しみながら頑張っていただきたいです。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

コメントを残す

2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」