2017.7.17

スウェーデン語絵本の100冊読書メモ@018冊目:Sagan om det röda äpplet


多くのスウェーデン語絵本を扱うリッラ・カッテンが、自分たちで実際に読んだスウェーデン語絵本を紹介します。目標はとりあえず100冊です。お店では扱わない作品、または絶版の作品もあるために入手が難しい絵本も含みますがご容赦ください。

1974年発表

Sagan om det röda äppletひとつのリンゴをめぐるおはなし

作:Jan Lööf(ヤン・ルーフ)

精力的に絵本を発表し続ける一方で、漫画家や芸術家としての側面も持ち、ジャズミュージシャンや俳優として活躍することもある、多才なヤン・ルーフの作品です。

しましまのスーツを着たおじさんがいじわるな果物屋にだまされて買った、プラスチックでできた青リンゴ。だまされたことに気が付かずに家に帰り、果物屋で言われたように日光に当てて青りんごが熟して食べられるようになるまで窓際に置いておくことにしました。

しかし窓際に置いておいたはずのプラスチック製の青りんごは、おじさんの知らぬ間に飼っているオウムによって窓から外へ飛び出してしまいます。

ヤン・ルーフにとって絵本第2作目となるこの作品は、後に発表されていく様々な作品の方向性を示したと言っても過言ではありません。彼の手がけるイラストはどこにでもありそうですが、どこかクセになるテイストを兼ね備えていて、初見の絵でも「あ、ヤン・ルーフの絵だ」と気が付かせてくれる不思議さを持っています。

まるで落語のようなストーリー。大人にとっては期待通りのオチながらも、はじめてこの絵本を読む子どものココロには長く残りそうな作品です。

ビョルネン・ソベル


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