開店準備ブログ(ビョルネン編)@神武寺というところ

スウェーデン語の絵本屋であるLilla Bokhandelnはネットショップ。突然ですが、実店舗をひらくことにしました。

品川から赤い電車でおなじみの京急線に乗って50分強の場所にある神武寺駅。読み方は「じんむじ」です。逗子市ではありますが、低い山に囲まれた場所にあります。

駅から徒歩20秒の場所にお店を開くことを決めましたが、この駅の存在を知っている方はほとんどいないかと思いますので、この神武寺という土地について紹介したいと思います。

神武寺駅の利用者

神武寺駅の一日の利用者数は3,500人足らず。逗子高校の最寄り駅となるので、時間帯によっては多くの高校生が利用します。

そして後述しますが、季節や曜日によって、ハイキングへ向かうお客さんがちらほら見られます。

また、神武寺駅はちょっと変わった特徴をいくつか持っている駅なのですが、その一つが米軍専用出口が設置されていること。

神武寺駅米軍専用出口 posted by ©ひーた

一般の改札口とは逆側に、駅に隣接する米軍住宅への出口が設置されています。通行証的なものを持っていないとこの出口は利用できないわけです。

神武寺駅では横須賀の海軍基地で働く軍人さんの家族が電車を待っている姿もよく見かけます。

神武寺駅前の様子

お店は少なめの神武寺駅前

駅から出るといくつかお店が並んでいます。美容院、クリーニング店、歯科医院、整体院、そしてデイケアサービス。

実は駅舎にちょっとしたキオスクがあって駅員の方が店員を兼務しているようですが、品揃えは遠目で見る限りそこまで多くはなさそうです。

あとは自販機がいくつか置かれているのですが、ウチの大家さんの管理している話を聞くことには、自販機の稼ぎ頭が「キットカット」ということで、本当に周りにはお菓子も買える店すらないんだなーと感じました。

駅の周辺は低いながらも山に囲まれていて自然豊か。晴れている日には鳶(とんび)がヒョロロとあちこちで鳴いていますし、梅雨前の今であれば多くのツバメが忙しそうに餌を探して飛び回っています。

駅名である神武寺は、けっこう遠い

神武寺駅という名前でありながら、実は神武寺駅へは裏参道を通って30分ほど掛かる山の上にあり、ちょっとしたハイキングコースになっています。

神武寺駅前に設置されている看板

その神武寺まで続く裏参道は苔むした石段や舗装されていない小道を登っていくことになるのですが、カジュアルな服装でも神武寺まで行くことはできます。

神武寺への「裏参道」入り口 posted by ©ひーた

駅名にするには遠すぎるだろうと感じつつも小道を進めば、きちんとたどり着きます、神武寺に。

神武寺 薬王堂 posted by ©ひーた

神武寺から更に奥には、ハイキングコース案内板にも紹介されている鷹取山公園があります。かつての石切り場を整備してロッククライミングを楽しめる場所になっています。(さらっと書きましたが、鷹取山まで抜けるのは道が険しいので、きちんと準備して行ってくださいな。)

頑張ればJRからも歩けます

京急逗子線の神武寺駅が最寄り駅であることは言わずもがなですが、実は頑張ればJR横須賀線で来ることもできます。

こちらの地図でわかりますかね。JR東逗子駅とJR逗子駅があるのですが、どちらからもおおよそ20分ほど歩けば神武寺駅まで徒歩で来られます。

ほとんど目印がないような道を辿ってこなくてはいけないのでわかりづらいですけどね。

神武寺駅から東逗子駅へ向かう道には、古い京急車両が展示されていたり屋外プールを備える大きな公園があったりもします。

気になるお店の場所

現在のお店の外観はこちら。駅側から数えて3軒目のお店になります。まだ現時点ではカギも受け取っていないので、内装工事も含めて何も始まっていません。

先日まで「入居者募集」という札が貼られていましたが、それも外されました。「ああ、契約したんだな」って感じがしますね。

東京から電車で来るのは大変な場所ですが、その代わりに雨でも嬉しい徒歩20秒。

まったく知名度のない「神武寺」という駅が、北欧ファンの間で有名になってくれたらおもしろいなー。

mvh ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

コメントを残す

2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」