北欧絵本@Känner du Pippi Långstrump?

1945年に発表されたスウェーデンを代表する児童文学作品「長くつしたのピッピ」、そのピッピの彩り溢れる元気な絵本バージョンです。

今では色々なグッズが作られている大人気のピッピですが、1945年の発表当初は児童文学作品でしたが人気が出た後の1947年には絵本版が制作されました。右側の本が児童文学版のピッピ。

テキストも従来の児童文学版から編集されていて、ピッピの名シーンを集めた総集編とも言える絵本になっています。

ちなみに今回の紹介に使用している絵本は2014年に印刷された絵本です。

児童文学版のピッピの中では、イングリッド・ファン・ニーマン(Ingrid Vang Nyman)の挿絵はもちろんすべて白黒でした。

絵本版のピッピは色彩が本当に豊か。どことなくピッピの動きも生き生きとしていて、表情も明るく感じられます。こんな絵本がすでに1947年に作られていたなんて、すこし驚き。

先に紹介した児童文学版と同じ、ウマを運ぶピッピのシーン。トレードマークの「くつした」は一緒なところにこだわりを感じます。

ジンジャークッキーをつくるピッピのシーン。このイラストをどこかで見かけたことがあったかな?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ストックホルムのおみやげやさんでもよく見かける絵ハガキもこの絵本の出典です。

“絵になるイラスト”が詰まったこの絵本、見ているだけで元気になれる一冊です。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

コメントを残す

2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」