プチイベントレポート@第9回「東京蚤の市」 in 東京オーヴァル京王閣

2016年05月14日(土)&15日(日)に調布の東京オーヴァル京王閣にて開催された「第9回 東京蚤の市」のプチレポートです。

十分すぎるほどの初夏を感じる開催初日

東京蚤の市、開場前の様子

なんだかあまり眠れないままに迎えてしまった東京蚤の市の開催初日、朝。

小学生の遠足のような高揚感のせいなのか、はたまた初夏を感じさせる若干の蒸し暑さがそうさせているのか。浅い眠りの理由ははっきりしないですが、朝4時台に起きてしまいました。

そんなに眠さを感じないし中途半端に寝るのも逆に辛くなってしまいそうなので、既に明るくなった空の後押しも手伝って、予定よりも少し早めに予約したクルマを取りに行きました。

そのクルマに荷物を無造作に押し込んで、東京蚤の市が開催される調布方面へ向かいました。

会場となる「東京オーヴァル京王閣」に着いたのは開場まで2時間ほど前の午前8時台。すでに会場内では設営を始めているお店もたくさんあります。

東京蚤の市には関東はもちろん、北海道やら関西方面やら日本各地からお店がやってきます。横浜の最南端とはいえ、自分たちはまだ開場から近い方なのかもしれません。出店するために開場にやってくるだけでも大変なお店もあるのだろうな、と毎回その大変さを想像してしまいます。

この歳にもなって毎年同じことを考えているのかもしれませんが、「5月ってこんなに暑かったっけ?」と。そう思いながらクルマから荷物を降ろして北欧市の会場となる建物2階へ運びます。

気がつけば開場時間

開場前のリラブ準備風景

「まだ開場まで時間があるなー」とだらだらと準備を進めていると、気がつけばもう開場時間が迫っていました。

今回は絵本やテキスタイルだけの出品ではありません。代田橋のbon pin gâteaux(ボン・パン・ガトー)さんの協力もあり、スウェーデンにおける習慣に則って7種類のお菓子も用意していたのです。

7種類のお菓子(= Sju sorters kakor)をご用意

大切なゲストを招く際には7種類のお菓子を用意しておくのがマナー

それがスウェーデンにおける古い習慣。その習慣を今回の東京蚤の市で実現させて、ちょっとでもリアルなスウェーデンに接していただこうと考えたのです。

スウェーデンでよく食べられているお菓子を中心に7種類を用意して、そのお菓子の説明が書かれた見開きの小冊子も用意しました。

決して情報量が多い冊子ではありませんが、そのお菓子について何も知らないで食べるのと、ちょっとでもそのお菓子についての背景を知ってから食べるのでは、感じられる味も違ってくると思うのです。

ちょっと印刷の色が想像したように出せなかったのが心残りですが、次回にこの失敗を活かしたいですね。

こうして、あーだこーだと商品を並べているうちに開場時間となる10時を迎えました。

おそらく過去最高の入場者数(知らんけど)

本雨の心配がまったくない心地よい見事な五月晴れということもあり、初日のお客さんの数は感覚的には過去最高だったのではないでしょうか、知らんけど。

いつも当店の販売手伝いをしてくれるスタッフを駅に迎えに行ったのですが、最寄り駅となる京王多摩川駅前から開場までの間は多くのお客さんで賑わっていました。

東京蚤の市の入場口には長蛇の列

失礼ながら初めて出店するまでその存在を知らなかった東京蚤の市ですが、毎回多くのお客さんで賑わうことに驚きます。

今回は豆皿市という企画も新登場し、ますますコンテンツが充実していく東京蚤の市。毎回の開催を楽しみにされている方も多いですね。

しかし、東京蚤の市には行きたいけれども、そういった人混みが苦手な方もいらっしゃるかと思います。開催初日はものすごいお客さんの数になるので、会場はスムーズに歩くことも難しい場合もあります。

しかし、そんな方にオススメな時間帯があります。

個人的には2日目午前がオススメ

ゆっくりと会場を周りたい方にオススメなのが、2日目の開場直後の午前中がオススメです。東京蚤の市に何度か出店をさせていただいて、1日目と2日目でお客さんの流れが違うように感じています。

2日目オープン直後の様子

1点モノを扱うお店が多いので、1日目は多くのお客さんがレアな商品を探そうと、朝から大勢いらっしゃいます。しかし、2日目はのんびりとしたスタートで、午前中は会場内をゆったりと散策できるチャンスなのです。もちろん、1日目に多くの目玉商品が売れてしまうのかもしれませんが、会場歩きの快適さを重視される方であれば2日目の午前に来て昼前にサッと帰るのがオススメです。

今回、2日目のオープン時間は9時からだったことや、オープン直後は豆皿市へ多くのお客さんが偏ったという理由もあるかもしれませんが、傾向として2日目午前は空いています。

毎回そうなるとは限らないかもしれませんが、ちょっとした東京蚤の市を楽しむためのテクニックだと思いますので、次回の開催時の作戦立案にお役立てください。予想がハズれたらごめんなさい。

東京蚤の市の舞台

いろいろな人と話していて、東京蚤の市の会場となっている「東京オーヴァル京王閣」が普段は何に使われているのかを知らない場合が意外と多いのですけど、みなさんはご存知でしょうか。

名前が変わってしまったせいもあると思うのですが、ちょっと前まで「京王閣競輪場」と呼ばれていた場所が東京蚤の市の開場なのです。

東京蚤の市の会場は競輪場

たくさんのお店に目を奪われてしまうせいでなんだか目立たない存在になってしまっていますが、東京蚤の市が開催されている日でも、この競輪コースの観覧席は自由に立ち入ることができます。

誰もいない朝イチの観覧席

東京蚤の市のメイン通りはお客さんで溢れるのですが、観覧席は意外とゆっくりできる穴場なんじゃないかと思います。

自分は観覧席まで来て弁当を食べたりすることが多いのですが、運がよければ競輪選手が練習している風景を楽しむこともできちゃいますし、東京蚤の市の隠れた楽しみ方の一つですね。

ただし、観覧席での飲食は禁止されたりしていなかったと思いますが、もしそこで飲食をした場合にはきちんとゴミは持ち帰りましょう。

ゴミのポイ捨て&ゴミの置き去り。ダメ、絶対。

のんびりタイムにゆっくり買い物

さて、出店している立場であると同時に、お客さんとしての楽しみ方もしたいもの。先にも紹介した2日目ののんびりした時間帯を利用してゆっくりと古本街で絵本を探しました。絵本と言っても狙うべくは日本の絵本ですけどね。

まだ閑散としている2日目午前

2日目なので目ぼしい絵本はもうないかもしれないと思っていたのですが、意外と多くの狙いの絵本を買うことができました。しかも1冊あたり300円という値段だったので、とても満足。

購入した日本の絵本8冊

タイトルは知っているけれども読んだことがない絵本をメインに買いました。「11ぴきのねこ」シリーズは子供の頃に一番気に入っていたシリーズですが、ウチには絵本があまりなかったので学童とかで読んでいたのかな。

気になっていた「かばくん」という絵本を買うのを忘れてしまいましたが、まあ今回はヨシとしましょう。

「ぐりとぐら」のような王道もまだ読んだことがなかった気がするので、また次回も東京蚤の市に出店する機会があれば少しずつ集めようかな、と。

たくさんのご来店ありがとうございました!

当店としては5回目となる東京蚤の市への参加でしたが、地味に少しずつ品数を増やしていたりします。マッチ箱だったり、お菓子だったり。

今回の店番号は190番でした

しかし、やっぱり当店は絵本屋を名乗っていますので、絵本を購入していただけるのが一番嬉しいですね。

スウェーデン語絵本は決して安い買い物ではないと思うのです。仮に自分が、たとえば自分が読むことのできない言葉で綴られた東欧の絵本を2千円とか3千円出して購入するかと言われれば、相当気に入ったものでないとなかなか購入に踏み切れないと思います。

それなのに数あるお店の中からスウェーデン語の絵本を選んで購入してくださるのは、本当にありがたいことです。

スウェーデン語を勉強していらっしゃるという方もいらっしゃいました。勉強するのにオススメの絵本を尋ねてくださったのですが、後から「あれもオススメすればよかった」とか色々と考えてしまいました。扱っている絵本の8割は全部オススメできるんですけどね。ただ、あまりたくさんオススメに挙げても、オススメが多すぎて結局「全部オススメ」という意味不明な状態になってしまうので、敢えて3組の作家しか挙げなかったのですが、気に入ってもらえたのかな。

とはいえ、絵本だけでなく、今回の「7つのお菓子」のように、他にもまだ日本であまり紹介されていないスウェーデン文化がたくさんあると思うので、今後も少しずつ幅を広げていければと考えています。

たくさんの方にご利用をいただき、ありがとうございました!
Tack så mycket och vi ses kanske på loppisen i hösten.

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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