スウェーデン語絵本はオンラインショップでも販売

スウェーデンおつかい旅 2017(夏)@第16話:少しトーンダウンのストックホルム出発前夜

2017.6.28

2017年6月から7月にかけて、北欧スウェーデンとフィンランドへおつかいへ行くことにしました。その様子を準備段階からまとめていきます。

悪いことではないのですが、あまりにも買い物が順調すぎて、もう予算がほとんど残っていない状態になってしまいました。買い物するために来ているのだから「これはいい」と思ったら買わなくては意味がないので。こうなったら私費を投入だ(破産しない程度に)。絵本はすでに結構購入したので、相当ヒキの強いもの以外は一旦ストップ。ちょっと小物とかに照準を変えてみようと思います。

一日の始まりは朝食から。日本では朝食を採らない主義なのですが、ここにいるとちょっと事情が違います。というのも、前日の夜にスーパーに行ってパンコーナーなどを覗くと、食べたいと思う物が見つかってしまうのです。もう夕飯を食べた後にスーパーに行ったりするから、自然に購入したものは朝食にまわされます。

で、今朝は「Kärleksmumus(シャーレークスムムス)」と「Morotskaka(モーロッツカーカ)」を食べました。前者はカッテンで『ムムス』として店頭に並べているもの。本来は意訳すると『恋の一口(ひとくち)』のような意味になるのですが、長いし注文しづらいので『ムムス』という名称にしてあります。で、後者はつまるハナシが『キャロットケーキ』です。

ムムスに関しては、スーパーのものはカッテンで提供しているソレに比べると、すこしごつい。カッテンのが”なめこ”だとしたら、このスーパーのものは”しめじ”くらいのイメージ。このたとえ、いらなかったですね。味はまあ、「これがムムスですね」ということで。

キャロットケーキに関しては、見た目のキャロット感がものすごく強調されていますが、人参の風味は感じませんでした。カッテンのキャロットケーキのイメージだけ持っていると、まるで別人です。伊達直人とタイガーマスク…って、このたとえもいらないですね。こちらはスポンジ部分が自分好みでしたので高得点。

今日はストックホルムで行こうと思ってチェックしていた残りの店を回ります。冒頭で触れたように、予算の関係でちょっと控えめに。このあとマルメとヨーテボリだってあるのだから。

いつものように地下鉄を使うのですが、今日はいつもメインで使用する線路ではないブルーライン(普段はレッド、グリーンを主に使います)。この線路だけなんだか駅の毛色が違うんですよね。駅が地下深くて、ものすごいゴツゴツしているんです。この写真だとわかりづらいですが、地下深いのでエスカレーターも大江戸線並みに長い。

観光でストックホルムを訪れるとしても一番縁遠いラインかもしれませんが、ストックホルムを訪れた際には話のネタにブルーラインのホームだけ見に行っても良いかもしれません。

で、電車に乗っている間にちょっと新聞に目を通していたのですが、そこに星座占いが。そしてカニ座の代わりにザリガニ座が。さまぁ〜ず的にツッこむなら、「”ザリ”つけちゃったよ!」です。甲殻類だったらなんでも置き換え可能なモノなんですかね。サソリ座とキャラ被りしてるとか、もういろいろと電車のなかで考えることがいっぱいで忙しかったです。

ところで、”人間の証明”ではありませんが、『母さん、へびつかい座はどこにいったんでしょうね』と。

そんなこんなで今日の1軒目を終えた後、そんなに買いたい物も多くなかったためにその足で2軒目に行くことにしました。今度は地下鉄ではなくて、『Pendeltåg(ペンデルトーグ)』という地上を走る線路を使います。この線もあんまりストックホルム市内観光のあいだはあんまり使わないと思われます。

その車中で連絡が。昨日の夜に夕飯を共にしたストックホルム人のうちのお一人から「時間ある?渡したい物があるんだ」という連絡が。2時間後にセントラルエリアに戻ってくることを告げ、また後で会うことになりました。

そういえば、スウェーデンについてからまだ新本を扱う本屋に立ち寄ってなかったと思いまして、目的地である店舗と同じショッピングセンターに入っていた大手本屋チェーン店である『Akademibokhandeln(アカデミーブークハンデル)』へ。立ち寄っても仕入れをするにはちょっとコストが掛かりすぎるので、見るだけなんですけどね。いまのトレンドとかを知るために一応見ておきます。

ちなみにスウェーデン語で『Barn(バーン)』は”子供”を意味する単語です。

郊外から戻ってきて、昨日のストックホルム人、カール(敬称略)と合流します。ちなみに名前はカールですが、まだおじさんではありません。…次第に関東の若者はこの意味がわからなくなっていくんですね。

で、合流してからまずはガムラスタンへ行き、日本人の方が経営されている装飾品店へ足を運びます。店の外からの写真も撮ればよかったものの、暗くてよくわからない写真になってしまってすみません。『atelje MINOWA(アトリエみのわ)』さんにちょっとご挨拶をさせていただきました。

長くスウェーデンに住んでいらっしゃるということで、自分がストックホルムに留学していたころにはとっくに営業を始められていたころだったので、なんで今まで気がつかなかったのかな、と。

興味深いお話も聞かせていただき、ありがとうございました。きっともう何度も同じ質問を受けているでしょうに、とても基本的な質問まで丁寧に答えていただき、面白かったです。もし装飾品に興味があり、スウェーデンに長くお住まいの日本人の方のお話に興味をお持ちの方はぜひ。『atelje MINOWA stockholm』で検索結果の一番上にでてきます。

もしかすると自分たちのスウェーデン語の先生とか、六本木のリラ・ダーラナの初代オーナーシェフのこととかもご存知だったかな。そんあ方たちが築いてくれた礎の上に自分たちの日本でのスウェーデンに関する活動も成り立っていると思うと、ちょっと神々しく感じられなくもないですね。大袈裟ですかね。いずれにしてもスウェーデン関連の大先輩です。

そしてせっかくコーヒーを淹れてくださるという申し出をいただいたのに、コーヒーがブラックで飲めない体質でごめんなさい。また近いうちにお会いできることを祈って。

それからカールと一緒に、セントラルにあるカフェを目指します。昨日の夕飯時に尋ねたオススメのカフェのひとつです。いまでもとても伝統的なスタイルを守っているようで、その場を訪れること自体が楽しみでした。

が。気がついてみれば時間は17時を過ぎており、本日は閉店してました。あんまり時間を気にしていなかったのですが、油断しているとそんなことも起こります。

もうそんな時間だし、夕飯にしてしまおうかということで、また二人でふらふらと歩き始めます。歩きながらストックホルムの建物についてあれやこれやと逸話を披露してくれました。写真に写っている池だって、観光のメインとなる通りであるドロットニングガータンからちょっと入ったところにあるんです。こんな池の存在知りませんでした。

カールはガムラスタンのこともすこし説明しながら歩いてくれたのですが、歴史のある街ではその背景をわかっているヒトと歩くとより深くその街を楽しめるものですね。スウェーデンを初めて訪れた研修旅行時にもスウェーデン語の先生がきっといろいろとガムラスタンのことを説明してくれたんだろうけれども、当時はほとんど興味なかったですからあんまり憶えていないんですよね。

で、もちろん写真などにはないのですが、ドロットニングガータンを歩いていると「JESUS!!(イェースス)」とカールの耳元で叫ぶバアさまが近づいてきました。ちょっとしたホラーですけれども、まあスウェーデンってこんなもん(街中で叫ぶ精神的障害者が多い)だよねと思ったのですが、カールが説明を始めました。

「いまのはjesustanten(つまり、ジーザスおばさん)って呼ばれていて、YouTubeにも動画あるよ(笑)。ほかにもこの辺での有名人は…」と、説明をしてくれました。(いま調べたら、本当にいました。ちょっと恐ろしい動画にも見えなくはないので、興味ある方はご自身でどうぞ。)

で、カールの話は「おばさんは気の毒なヒトでね。精神的障害が…」という話に流れていきました。そこら辺がすごいですよね、スウェーデン人って。日本人の若者だったら一笑に付してオシマイになる問題だと思うんです、同情とかの言葉はなしに。その辺はさすが移民をこれだけ受け入れている寛容な国の器の大きさだなと感じます。

もちろん今の状況を100%いいと思っているわけではないという雰囲気は伝わってきますが、それでも移民との共存を模索する姿勢はすごいです。

その後、バーガーキングで夕飯を食べ、日本での再会を誓って別れました。今回の渡航において、すごくいい出会いができたことに感謝です。

で、カールと別れた後。ストックホルムでの宿泊も今日が最後なので、ここまでに溜まった荷物を日本に送ることにしました。今回は3箱。推定の重さは25キロほどになる荷物を小さなキャリーで引きずって1キロほど離れた郵便局まで運びます。

が、時刻は20:30。21時まで開いていると思っていたのに20時にはもう窓口が閉まっていたようです。うん、これくら軽症だと思わないとやってられません。「もうこのことはブログに書いて成仏させるしかないな」と考えながら、重い荷物を同じ道をたどり帰る道中、ちょっと笑ってしまいました。トホホってこういうときに使うんですかね。

せっかく行った郵便局が閉まっていたことに対する腹いせに、ザリガニを食べることにしました。スーパーでザリガニを買い、ホテルの部屋にもどってきて、いざザリガニを食べる段階になって気がつきました。

「星座占いでもザリガニ座の存在に気がついたり、今日はザリガニの日だな」と。

ちなみにカールからもらったもの。彼がちいさいときによく読んでいた絵本をくれました。本の表紙をめくった見返し部分にはスウェーデン文化らしいメッセージ付き。そしてボロボロになるくらいまで読み込んだ絵本をくれるなんて、粋です。彼には何かのカタチで恩返ししなくちゃなりませんね。

ビョルネン・ソベル