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スウェーデンおつかい旅 2017(夏)@第10話:ガイドブックに載らないヘルシンキ観光

2017.6.22

2017年6月から7月にかけて、北欧スウェーデンとフィンランドへおつかいへ行くことにしました。その様子を準備段階からまとめていきます。

昨日はまったく何も考えずにヘルシンキをふらつきましたが、今日はどこを見てまわるか見当をつけてから出かけました。

まずは地下鉄に乗りました。せっかくヘルシンキカードを手に入れたので積極的に乗り物を使わないともったいない。滞在先のホテルの近くに駅があるので、そこからカンッピという駅まで移動しました。

その時間は通勤ラッシュだったのか、意外と多く利用者の姿を見かけました。日本の都心のような通勤ラッシュとまではいかないものの、そこそこ電車内はヒトでいっぱいでした。

カンッピでは「カンッピ礼拝堂」という建物を観たのですが、今日はその紹介は省略。もし現代建築に興味がある方は調べてみてください。

次は歩いてシベリウス公園に向かいます。結構遠いけれども、歩いてみました。

ちがう。イメージしていた光景とちがうのです。スウェーデン留学時の合間に訪れたときにはもっと静かな場所だったと記憶しているのですが、なんか期待していたのと違うのでサッとこの場を後にしました。

次はテンペリアウキオ教会に向かいます。こちらも留学中に訪れて印象深かった場所のひとつです。

夏ってどこもこんな感じなんですかね。もちろん自分だけのものではないので、誰しもこの場を観光で訪れる権利はあるのですが、「ご来場車の皆様、静かにお願いします。しぃー(子供に諭すように)。」なんて放送で言われるようなざわざわでした。

夏場はヘルシンキカードで入場無料にはならないということで(正直、ヘルシンキカードは失敗、いらなかった)、3ユーロ払って入場したのですが、3分と経たないうちにその場を後にしました。

もう積極的に観たいところがなくなってしまいましたので、昨日の夜に調べた”スオメンリンナ島”に行くことにしました。

“スオメンリンナ”の名前は聞いたことあったのですが、世界遺産なんですね。公共交通機関であるフェリーを利用して、ヘルシンキの港から15分ほどでアクセスできます。元々は要塞としての機能を持っていた島ですが、いまではひとつの村としてヒトが生活するエリアでもあるようです。

島にはカフェが点在し、スーパーが1軒だけ営業しています。「こんな店もなくて買い物もままならないところで、どうやって暮らしているんだろう」と、いままではそう思っていたところですが、リッラ・カッテンのある神武寺駅近辺にお住まいの方も似たような環境なので、もうそんなに驚きません。

石垣で築かれた要塞というのはスウェーデンにも結構あります。贅沢なハナシということは承知しているのですが、もうあんまり惹かれないというか。もちろん、観光に求めるものはヒトそれぞれということは承知の上なので、否定をする訳ではありませんが、自分の求めているモノはコレではないんです。

たぶん、観光客に対して調整されてしまった観光地というものが苦手なんだと思います。先のシベリウス公園やテンペリアウキオ教会しかり、外国人に対しての態度がウェルカムすぎることがちょっと違和感なのです。

たとえば昔、香川県のうどんをテーマにした映画をきっかけに、香川県の地元に根ざしたうどん屋にヒトが一斉に押し掛けたことがありました。うちの家族もご多分に漏れず、車でわざわざ山間の狭い道路を通って地元密着のうどん屋に行くわけです。すると、多くの観光客としてのお客さんでいっぱいで、その店も調子に乗っておみやげセットみたいなのをつくっていたり…ぜんっぜん面白くないんです。

その地のヒトたちがどのように暮らしているのか、その文化を疑似体験するのが自分にとっての旅行の楽しみであり醍醐味なのです。

用意するパンフレットもフィンランド語、スウェーデン語、英語、それ以外の言語じゃないとわからないやつは自分で理解できるように頑張れ!くらいでいいと思うんですけどね。

ここからは自分なりの北欧の楽しみ方です。「自然享受権」を活用させてもらうのです。基本的にその地に住んでいる方々に迷惑をかけなければ、以下のようなことが認められています。

自然享受権とは(wikipediaより引用)
北欧に古くからある慣習法であり、自国以外の旅行者などすべての人に対して認める権利である。例えば利用者の権利として以下のような行為が認められている。

  • 通行権(徒歩、スキー、自動車による通行)
  • 滞在権(テントでの宿泊を含め、休息、水浴びのための短期滞在)
  • 自然環境利用権(ヨット、モーターボート等の使用、水浴び、氷上スポーツ、魚釣りなど)
  • 果実採取権(土地の所有者に対価を支払わない、野性の果実やキノコ類の採取)

禁止されている行為は原則として自然を破壊することと、所有者を煩わせることである。

つまりはその地の人々に迷惑を掛けないようにすれば、自然に足を踏み入れるのは自由なのです(進入禁止の意思表示がされていればダメ)。あとは居住者の目の届く範囲でテントを張ったりしてはいけないなどのルールもあったかと思いますが、要は国語の問題であり、所有者に迷惑を掛けないようにすることが大事。もちろん、危険な場所かどうかの判断ができることを前提とした自由なのでご注意を。

北欧に来てこの権利を使わないなんてもったいない。ということで自分はスオメリンナのパンフレットに載っているお手本コースから外れることにしました。地図を見ると、観光客に対してメインとなっている島以外に2つの小さな島があったのです。主に居住地となっている島にあえて足を向けました。

この写真に移っている雑草の一部が踏みつぶされて、ちょっとだけ道っぽくなっていることがわかりますでしょうか。つまり地元に住んでいる方のなかにここを行き来しているヒトがいるということです。ガイドブックには絶対に載らないけれども穴場スポットが見つかることがある印です。

その道の先には、海を臨む岩のうえに、いったいどうやって運び込んだのか不思議に思えるベンチが設置されていました。ちかくに海へはいるための階段もつくられていたり、どうやら地元の方にとっての海水浴ポイントになっている場所のようでした。子供たちが海水浴している様子を、このベンチに座りながら見られるようにしたかったのかな。

まわりに誰一人いないなかで、島に一軒しかないスーパーで買っておいた菓子パンを食べながら、iPhoneで音楽を流したり、30分ほどこのベンチで過ごしてみました。地元のヒトだったらこんなことしてるかな、みたいな気持ちを想像しながら。

ちかくにいた一羽のカモメがしきりに「菓子パンくれ」とせがんでくるので、付き添いのお礼に1かけらだけパンをちぎってあげました。「もうあげない。あんまりあげちゃうとこの島のヒトに怒られちゃうから。」と説明したら、いつの間にかいなくなってしまいました。日本語通じたのかな。

このベンチの存在が自分にとって一番思い出になったヘルシンキですね。自分だけしか知らない観光スポットです。また何年後か訪れたときにもこのベンチがありますように。

スオメリンナ島から帰るフェリーに乗るころ、目を見張るような激しい雨が降り始めました。この雨が続くようであれば今日はもうホテルにもどって終わりかな、とも思っていたのですが、3時間ほどで一気に快晴まで天気が回復。

そこでもうひとつ、ヘルシンキ市内へ向かう電車の車窓から見えた遊園地に行くことにしました。リンナウマキ遊園地というそうですが、たかが北欧の遊園地とあなどることなかれ、意外とレベルの高い絶叫マシンが狭い敷地内にひしめきあっていて感心。

激しい雨が降った後だというのに、そこそこの数の子供たちが絶叫マシンを楽しんでいました。八景島シーパラダイスの遊園地ゾーンより全然活気がありますね(失礼、だけど本当)。スウェーデンの遊園地よりも全然楽しめそう(失礼、だけど本当)。見に行ってよかった。

さて、明日は夕方からスウェーデンに移動しますが…ネットにつなぐことができれば更新します。

ビョルネン・ソベル