スウェーデン語絵本の100冊読書メモ@031冊目:En flodhästsaga

多くのスウェーデン語絵本を扱うリッラ・カッテンが、自分たちで実際に読んだスウェーデン語絵本を紹介します。目標はとりあえず100冊です。お店では扱わない作品、または絶版の作品もあるために入手が難しい絵本も含みますがご容赦ください。

1993年発表

En flodhästsagaあるカバの物語

作:Lena Landström(レーナ・ランドストルム)

夫のオーロフ・ランドストルムとの共作で数多くの絵本作品を発表しているレーナ・ランドストルム。彼女が一人ですべてを手掛けた唯一のシリーズが「カバシリーズ」です。この「あるカバの物語」はシリーズの第一作。

夫婦共作絵本と同様にゆるい空気感が溢れるイラスト、そして印象的なストーリー。アフリカを流れる川沿いにあるカバたちの村、そこからすこしだけ離れたところで暮らす一匹のカバ。水浴びをしようといつもの場所に向かうと、その日に限ってなぜか先客が。その日の気分はもう台無し。夕飯に用意したお気に入りの水草プディングもおいしくなくなってしまいました。

翌朝、早起きしたカバは急いでいつもの水浴び場に向かいます。さて、何をしたのでしょうか…といったあらすじ。

シンプルなストーリーながら、読むヒトそれぞれにこのカバの気持ちの捉え方が変わりそうな絵本。他人とのコミュニケーションの難しさや奥深さを考えさせられます。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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